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これは何冠っていいますか。烏帽子じゃないでしょう!?

aki********さん

2017/4/915:02:00

これは何冠っていいますか。烏帽子じゃないでしょう!?

烏帽子,唐冠,有職故実,万暦帝,上杉神社,肖像画

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udoncomaruさん

編集あり2017/4/1002:42:35

この図の人物の被り物は仰るように烏帽子ではありません。『冠(かんむり)』の一種のようです。

『纓(えい。冠の後ろに垂れている帯状のもの)』らしきものが左右に張り出している所をみると、能装束で用いる『唐冠(とうかんむり)』によく似ています。唐冠はその名の通り中国風の冠で、宋や明で被られていた『烏紗帽(うしゃぼう)』に似せてあります。唐冠は普通の冠より『巾子(こじ。冠上部にある髻を入れる部分)』の幅が広く作られるのですが、この図の冠は纓の所以外は普通の冠のように描かれていますね。

豊臣秀吉の有名な肖像画にもこの肖像画のように唐冠らしきものを着けた姿のものがあります。秀吉は明の万暦帝から日本国王に任命されるとともに『紗帽(烏紗帽のこと)』を頒賜されました。晩年にはこれを好んで被っていたと言われていますから、肖像画で描かれているのはこの紗帽を被った姿でしょう。さらに万暦帝の勅諭にある頒賜品目録には「紗帽(展角全)」とあり(括弧内は小文字)、左右に『展角(展脚とも。日本の冠の纓に相当する部分)』が左右に張り出したタイプと考えられます。秀吉の唐冠は現存しませんが、秀吉の日本国王任命と同時に、都督同知に任命された上杉景勝の紗帽は上杉神社に遺されているとのことです。

提示された肖像画の被り物は日本風の冠に中国風の展角(らしきもの)をつけた日中折衷スタイルです。秀吉が治めていた桃山時代頃にはこのようなものが流行ったのかもしれません。よく見ればこの人物の着る『袍(ほう。束帯や衣冠・直衣で着用する上着)』も有職故実に則ったものではないようです。応仁の乱以降、有職故実に大いに混乱が生じて不思議な装束が誕生したことが知られています。誰の肖像なのかは知りませんが、きっとこのような時代を反映したものなのでしょうね(あるいは絵師が有職故実の知識を欠いていたか…)。

とりとめのない文章で恐縮ですが
何かの参考になれば幸いです。

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