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「虚無への供物」どう読み解けばいいのでしょ? 読み終えましたが今ひとつどこ...

twolight_twilightさん

2008/9/308:41:47

「虚無への供物」どう読み解けばいいのでしょ?

読み終えましたが今ひとつどこが面白いのかわかりません。
とても期待していたので・・・。

読んだことがある方、どう思われましたか?
アンチミステリーという訳でもないですよね?

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ベストアンサーに選ばれた回答

aba_sanさん

編集あり2008/9/311:10:43

この作品は4つの連続密室殺人という非常にミステリ的なプロットを持ったオーソドックスなミステリの傑作でありつつも、全く別の側面を持つが故、ミステリ史上に屹立しています。
この作品の最大のポイントは、ネタバレ覚悟で言ってしまうと「読者が犯人である」という空前の大トリックに挑戦した作品であるという点にあります。
事件の最後においては、人の死というものを、面白可笑しく娯楽のネタにして楽しんでいるような奴らが、結局、被害者たちを死に追いやってしまったのだ。今この本を面白がって読んでいるあんた、あんたこそがこの事件の真犯人なんだよと言っているわけです。
これは言ってしまえば、殺人事件という物を娯楽として楽しむミステリの否定です。人の死とはもっと厳粛で尊い物であり、それを娯楽にするとは何事かと言っているわけですから。ここが『虚無への供物』が優れたミステリでありながらも、ミステリという存在そのものを否定した、世界に他に例のない「アンチミステリ」と呼ばれる所以です。

なお、『虚無への供物』には2つバージョンがあり、初期の塔晶夫版と改稿された中井英夫版が存在しています。この「アンチミステリ」、「読者が犯人」という要素は塔晶夫版で色濃く出ており、直接的に述べていますが、中井英夫版ではかなりマイルドに薄められており、わかりにくくなっているように思います。塔版は生硬さが目立つのでしょうがないとは思いますが、できればそちらで読んだ方がこの作品の異様さは良く伝わるんじゃないかと思いますね。

質問した人からのコメント

2008/9/9 08:29:07

驚く なるほど・・・アンチミステリーなのですか!
う~ん、読者が犯人か。
塔晶夫版にも惹かれますね。どんな所に違いがあるのでしょう?

回答ありがとうございました、そういうことだったんですね。

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