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「~できない」の意の「~かぬ」は何故、動詞ではなく接尾語なんですか?

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ID非公開さん

2018/4/2119:00:04

「~できない」の意の「~かぬ」は何故、動詞ではなく接尾語なんですか?

https://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%8B%E3%81%AC

現代語だと「兼ねる」という動詞として取り扱われていますけど...
https://kotobank.jp/word/%E5%85%BC%E3%81%AD%E3%82%8B-465451#E5.A4.A...

補足「学研全訳古語辞典」では「かぬ」は接尾語で立項されていますが、他の古語辞典ではどうなんでしょうか?

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myu********さん

2018/4/2202:15:48

手許にある古語辞典の記述は以下の通リです。


❂時代別国語大辞典上代編[上代語辞典編集委員会(代表:沢瀉久孝)、1967年12月、三省堂]

かぬ[不勝・不得](動下二)〜するにたえない。〜することにがまんできない。
補助動詞として用いられる。カネ・カネツ・カネテキ・カネテのように連用形と、カネメヤの形で未然形が用いられているにすぎない。カが連濁することもある。「倉橋山を嶮〈サガ〉しみと岩かき加泥〈かね〉てわが手取らすも」(記仁徳)「行く船を振り留〈トド〉み加禰〈かね〉如何ばかり恋しくありけむ松浦佐用姫〈マツラサヨヒメ〉」(万875)「東路〈アヅマヂ〉の手児の呼坂〈ヨビサカ〉越え我禰〈がね〉て山にか寝むも宿りはなしに」(万3442)「身に添ふ妹を留〈トド〉み我禰〈がね〉音〈ネ〉をぞ泣きつる」(万3485)「吾が渡る痛背〈アナセ〉の川を渡り金〈かね〉めや」(万643)「志賀の唐崎幸〈サキ〉くあれど大宮人の船待ち兼〈かね〉つ」(万30)「二見の道ゆ別れ不勝〈かね〉つる」(万276)「名の惜しけくも思ひ不得〈かね〉つも」(万2499)
【考】前項の動詞カヌ《※兼ぬ》と、この語とは、語源的につながるものかもしれない。二つの事柄を包み込むところから、未来を期待する意が生じ、期待が実現にまで至らないところに不能の意があらわれたものではあるまいか。「不勝」「不得」などの文字から、実現を期して努力しつつ至らない意を表わすという意識をみることはできる。他とやや意味的に異なる思ヒカネツモの型の中に、思うことと忘れることの二つが示され、それだけ兼ヌとのつながりが強いと考えられる。なお連濁の形は東歌にばかり見られる。


❂岩波古語辞典/初版・補訂版同じ[大野晋・佐竹昭広・前田金五郎、1974年12月、岩波書店]※この辞書は動詞の見出しが連用形になっている。

か・ね〘下二〙《他の動詞の連用形に付き、それをしとげようとしても不可能・困難の意をあらわす》
①……しようとしても力及ばない。……しおおせない。「流るる涙とどみ━━ねつも〈万4160〉②……していることにたえられない。「思ひ━━ね妹がり行けば」〈拾遺224〉


❂例解古語辞典/第二版[佐伯梅友・森野宗明・小松英雄、1985年1月、三省堂]

か・ぬ〈接尾下二型〉(動詞の連用形に付いて)……することができない、……しかねる、の意を添える。
[用例]「世の中を憂しとやさし(=恥ズカシイ)と思へども飛び立ち━━ねつ、鳥にしあらねば」〔万葉893憶良〕[解]「憂しとやさしと」は、思うようにいかないで心が苦しく恥ずかしいと、の意。


❂全訳古語例解辞典/第三版[北原保雄、1998年1月、小学館]

か・ぬ〔接尾ナ下二型〕《動詞の連用形に付く》思いどおりに実現できない意を表す。……しかねる。……しにくい。[例]「世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ち━━ねつ鳥にしあらねば〈万葉893〉[訳]この世の中を、つらく身も細るばかりだと思うけれど、(どこかへ)飛んで行ってしまうこともできかねる。鳥ではないのだから。


❂旺文社全訳古語辞典/第三版[宮腰賢・桜井満・石井正己・小田勝、2003年10月、旺文社]

か・ぬ(接尾ナ下二型)(動詞の連用形に付いて)「……のがむずかしい」「……ことができない」の意の動詞をつくる。[源氏]桐壷「つゆまどろまれず、明かし━━ね(未)させ給ふ」[訳](桐壷帝は)少しもうとうととすることができず、(夏の短夜を)お明かしになることができずにいらっしゃる。



❄要するに「かぬ」は動詞の連用形に接続して複合動詞を作り出す語なのですが、それをある学者は補助動詞と呼び、ある学者は接尾語と呼んでいるということですね。

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    質問者

    ID非公開さん

    2018/4/2207:58:28

    ご丁寧なご回答、ありがとうございました。

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質問した人からのコメント

2018/4/26 13:20:02

>❄要するに「かぬ」は動詞の連用形に接続して複合動詞を作り出す語なのですが、それをある学者は補助動詞と呼び、ある学者は接尾語と呼んでいるということですね。

自立性をどう捉えるかの違いのようですね。

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kar********さん

2018/4/2209:48:53

古語「かぬ」は「単純語」の品詞分類では「動詞」です。
これが合成語の後続となった場合に、その機能からみれば「補助動詞」としての側面もあり、それを学校文法では「形式動詞」とも呼びもしますし、文節相互の関係においては「補助の関係」での「補助語」とも呼びますが、品詞としてはあくまでも動詞です。

また、そのような合成語においての後続「形態素」としては、単純語としての「語基」としての「複合語」にはあたらず、「派生語」における後続の「接辞」(接尾語)として扱われます。

現代語「かねる」については次の説明が無難でしょうか。
「かねる【兼ねる】(他動詞下二段)(ニ)〔接尾語的に〕そうすることが何かの事情で・はばかれる(出来ない)状態にある」(「新明解国語辞典」三省堂)

以上から、「かぬ」は品詞は動詞だが、合成語においては後続の補助の役割から補助動詞とも呼べるし、その中でも特に派生語での後続接辞として接尾語と見ることもできる、と。

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zui********さん

2018/4/2120:29:51

日本語でも英語でも文法は様々な学説がある。日本語の文法は、山田文法、松下文法、橋本文法、時枝文法を四大文法と呼ぶが、他にもいくつかある。学校で教えるのは橋本文法の系列。それが絶対正しいわけではない。どの文法に従っても文の意味は同じ。辞書は編集した学者の考えが反映される。岩波古語辞典は形容動詞を認めていないから、高校の先生は買うなと言うはず。辞書が悪いのではなく、学校で教える学校文法と異なる学説だから。

「できない」の「かぬ」は人によって助動詞だったり、補助動詞だったり、接尾語だったりする。上代の言葉は辞書による違いが大きい。それが助動詞かどうかなんて問題は出ない。学説が一致しない問題を出す大学はない。

ネットは無料だけど間違いがある。ネットの辞書は最新版じゃないものが多い。あまりネットを信用しないほうがいいよ。知恵袋の回答も結構嘘が多い。まともな大人が子どもの質問に本気で答えるか。君は小学生の質問に答えたいか。面倒だろ。

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nic********さん

2018/4/2119:16:39

「~することができなくなる」の「かぬ」は、(補助)動詞ナ行下二段活用です。
紙の辞書を引きましょう。

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