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サウジアラビアの軍事費は昨年、ロシアを抜いて世界第三位になりましたが、同国の...

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ID非公開さん

2018/5/2912:19:45

サウジアラビアの軍事費は昨年、ロシアを抜いて世界第三位になりましたが、同国の軍拡をイスラエルは脅威とは考えていないのでしょうか?

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log********さん

2018/6/317:13:31

勿論イスラエルは、サウジも含めた全てのアラブ諸国の軍拡を注視し、その軍備状況を常に把握しています。従ってその面での対策はおさおさ怠りないですが、イスラエルにとって現在のサウジは軍事上の脅威ではありません。なぜならアメリカのトランプ政権がイスラエルとの間で、アメリカとイスラエルとサウジが協力してイランに軍事的に対抗する、もしくはイスラエルとサウジが連合してイランに対処するのをアメリカが支援するというシナリオで合意しているからです。アメリカの歴代政権の中でも突出してイスラエル寄りであるトランプ政権の中東政策の柱の一つは、同じイスラム教の国でもスンニ派諸国とは潜在的なライバル関係にあり、同時にイスラエル敵視を国策としているシーア派国家のイランを「共通の敵」としてイスラエルとサウジ(スンニ派)を和解させることにあります。


トランプ大統領は昨年5月に中東を歴訪して以来、イスラエルとサウジを反イラン連合として和解させる試みを続けています。両国の和解にはパレスチナ問題の解決が不可欠なので、トランプ大統領はイスラエルの主張をほぼ全面的に盛り込んだ大幅にイスラエル寄りの中東和平案を作成し、サウジに対してその和平案をパレスチナ人に了承させるよう求めています。
この和平案でパレスチナ問題が「見かけ上」解決したことにしてイスラエルとサウジを連合させ、その連合体にイラン潰しを主導させてアメリカがそれに協力するというのがトランプ政権の描いているシナリオです。このシナリオによってアメリカは、永遠に解決しない中東和平の仲裁役をやらずにすむようになり、アメリカが単独でイランと戦争する事態も回避することができます。またこのシナリオでは、パレスチナ人の面倒を見るのはアメリカのカネでなくサウジのカネということになります。

トランプ大統領は以前からイラン核合意を批判するなどイランを敵視する姿勢をとり続けていましたが、イランへの敵対政策をより強化する為に、
イスラム教スンニ派の盟主としてシーア派国家のイランを同じく敵視するサウジと、アラブから見れば本来敵であるはずのイスラエルを巻き込んで相互に結託させる戦略をとり、サウジとイスラエルの結託に不可欠な中東
和平(イスラエルがパレスチナ人の独立国家創設を認めること)を推し進めようとしました。 そこでトランプ大統領の娘婿のクシュナー氏が特使となり、イスラエルが了承できる新たな中東和平案をまとめ上げました。


中東和平がまとまらない理由として以前から言われているのは、(1)ヨルダン川西岸地区に網の目のようにユダヤ人入植地が作られ、パレスチナ自治政府の実効支配地がずたずたにされてしまい、入植地をかなり撤去しないとパレスチナが国家の体をなさないこと、(2)イスラエルが東エルサレムの占領をやめて軍を撤収しないと、独立後のパレスチナ国家の首都
にできないこと、(3)アラブ各国にいるパレスチナ難民の帰還権をどうするか・・・という三つの問題点ですが、クシュナー案はこれらの全てについてパレスチナ人の要求を拒否するもので、(1)については、ずたずたの領土で国家を作れ。国家として機能しないが、「精神のみの国家主権(moral sovereignty)」に甘んじろ。(2)東エルサレムは諦めてその
郊外のアブディス村をパレスチナ国家の首都にせよ。(3)難民は帰還を諦め、今いるアラブ諸国の国民になれ・・・というのがその内容でした。これは事実上、パレスチナ人にイスラエルへの無条件降伏を要求するものであり、パレスチナ人だけでなくアラブ全体にとっても受け入れ難い和平案でしたが、サウジアラビアのムハンマド・サルマン皇太子は、イスラエ
ルと結託して仇敵であるイランと敵対することに心を奪われていたので、最小限の条件で中東和平を実現するこの策に同意し、クシュナー案を了承しました。そして昨年11月中旬、サルマン皇太子はサウジアラビアの首都リヤドにパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース議長を呼びつけ、クシュナー案を受け入れろ、受け入れられないなら辞任しろ、受け入れる人間を後任に据えろと圧力をかけました。

クシュナー和平案は、イスラエルによってパレスチナの土地が不当に占領された現状をそのまま受け入れ、将来にわたって固定しろとパレスチナ人に求めるものでした。パレスチナ側がクシュナー案を受け入れる利得はまったくなかったので、アッバース議長はクシュナー案の受け入れを拒否しました。パレスチナ自治政府の内部でクシュナー案を受け入れようとする指導者はおらず、サルマン皇太子の脅しは空振りに終わりました。



このようにパレスチナ人がトランプ政権の中東和平案を拒否し続けているため、アメリカ、イスラエル、サウジが軍事面で連携してイランに対抗するというシナリオはトランプ政権の思惑通りには進んでいません。

しかしこのシナリオは、対イラン強硬派のボルトン大統領補佐官(安全保障担当)などを中心にトランプ政権で依然として実現が模索されており、従ってアメリカの政策としては生き続けています。このシナリオはアメリカの親イスラエル派と在米ユダヤロビー、イスラエルのネタニヤフ政権が共謀して進めているので、このシナリオがある限り、イスラエルにとってサウジは軍事上の脅威にはなりえません。

またムハンマド・サルマン皇太子(皇太子兼第一副首相兼国防相)が国王の代行としてサウジの国政を掌握している限り、サウジはイランとの対抗上親米、対イスラエル協調路線に留まると見られるので、いくらサウジが軍拡を進めて軍事力を強化しても、その軍事力がイスラエルに向けられる可能性は限りなくゼロに近く、従ってイスラエルがサウジの軍拡を脅威と
見なす可能性もほぼゼロであると考えられます。

現在サウジはイエメン内戦に介入してイランが支援するシーア派武装組織と戦うなど、イランとの対決に精力を集中させています。イエメンのシーア派武装組織については、イランの影響下にあるということでイスラエルもその存在に神経を尖らせているので、この点でイスラエルとサウジの利害は完全に一致しています。またシリア内戦でイランと近いアサド政権を敵視している点でも、イスラエルとサウジは利害関係を共有しています。こうした状況にあるので、サウジがイスラエルの軍事的な脅威になることは(少なくとも近い将来においては)ありえません。イスラエルにとって現在脅威なのはイランであり、またイランの軍事支援を受けているシリアのアサド政権やレバノンのヒズボラなどです。

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vwx********さん

2018/6/500:57:23

個人的にはサウジアラビアで
イスラム革命が起こって反イスラエルの国家になって欲しいと思ってます、
私はレバノンのヒズボラとガザのハマスを応援してます。

kazumiさん

2018/6/316:24:05

現状では考えていない(核弾頭とその運搬手段を手にするまでは)と思います。

その点については、アメリカが中東における軍事バランスを考えていますから

例えば、イスラエルにF-35を供与しても、サウジアラビアに売却するのはまだ何年も先だと思います。

現状では、サウジアラビアのムハンマド皇太子が推進する「ビジョン2030」という経済政策が一番の国策です。

アメリカとイスラエルの関係性(強固な同盟)からして、かつての中東戦争の頃のように極端に態度を硬化させることは考えにくいと思います。

そんな理由もありイスラエルもサウジアラビアに対する「軍事的脅威」は今のところさほどでもないはずです。

イスラエルが戦術核を保有していることは、長々、「公然の秘密」とされてきました。(アメリカの庇護によって)

それに単純に現在の両国の軍事力を比較しても圧倒的にイスラエルが優位です。

戦闘機のF1と呼ばれるイスラエル空軍は、「世界で最も優秀な空軍」と言われており、低空侵入にかけてはアメリカ空軍を凌ぐとも言われています。

イスラエルにとって戦争に負けることは、祖国を失うことと考えられています。18才以上の女性にも兵役義務が課せられています。

国民皆兵ですね、戦闘機パイロットの練度、兵士の士気いずれをとってもそう簡単に近隣諸国に負けることはないでしょう!

dam********さん

2018/6/314:41:57

近年、イスラエルの最大の敵はアラブではなくイランです。
サウジアラビアもイランと激しく対立しているため、むしろサウジとイスラエルが手を組んでイランを滅ぼそうとする構図すらできているくらいです。

oum********さん

2018/5/2914:40:15

イスラエルは周辺のアラブ諸国は全て仮想敵ですから警戒はしてます。

特に、イランが核保有国になった場合、サウジは対抗上パキスタンから核を購入する可能性が高いので、そうなった場合、イスラエルはサウジが親米であろうと関係なく攻撃を行うくらいのことはやる国です。

サウジの軍拡は主にイランへの対抗とイエメン対策のためのものですが、イスラエルとしてはイランへの対抗上表立った批判は差し控えているものの、好ましく思ってはいません。

中東の情勢を正確に把握するのは非常に難しい事ですけど、緊張の度が高まっていることは間違いありません。

大和さん

2018/5/2912:24:42

サウジはわりとイスラエルに友好的ですし、サウジが買ってる兵器はイスラエルの支援者である合衆国です。

共にイランのほうがよほど脅威ですから、呉越同舟は可能。敵の敵は味方。これはエジプトも同じ。

サウジはイランと中東の盟主を争ってる。

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