高校生です。僕は最近本を読むのにハマっていて江戸川乱歩や太宰治、夏目漱石、宮...

牧野信一を言われてしまいました。川端康成関連なら、北條民雄。BOOK・OFFとかで探してみて‼「いのちの初夜」が有名です。彼自身、当時差別されていたハンセン病患者で、川端康成に自分の作品をみてもらったところ、かなり評価されました。芥川賞こそ逃したものの、作品として完成されていて、名作です。
徳田秋声も川端康成が絶賛した作家の１人です。『黴』『爛』『あらくれ』など、数多くの自然主義小説の名作を残しました。

だいたい読書というものは、芋づる式といいますか、いま関心のあるものから始まって、そこから関連のあるものへ、さらに関連のあるものへ、というふうに範囲を広げてゆくものではないでしょうか。いきなりポーンと何の関連性もないところへ飛ぶ、というのはいかがなものかと思います。
太宰治を読んでいるなら、同様に無頼派と呼ばれた坂口安吾や檀一雄へ。夏目漱石から、その弟子の森田草平へ（これはしぶいかも）。川端康成なら同じ新感覚派の横光利一へ。というようにするのが、正統的読書というものでしょう。

と言った口ですぐさまこんなことを言うのは、いい加減かもしれませんが、マイナーな作家で、ちょっと読んで欲しい作家を、私も挙げさせてもらいましょうか。
あまり知られていない作家のことをマイナーな作家と呼びますが、そういうこととは別に作家としての本質がもうマイナーという人たちがいます。梶井基次郎はそういうマイナー作家の王様というべき存在でしょう。
前置きが長くなりましたが、まずお勧めするのは、牧野信一です。この人は数年前センター試験に出題されて知名度が上がりましたが、私が知ったときは、文庫は旺文社文庫からしか出ていませんでした。いまは岩波文庫で出ています。小田原あたりの田舎がまるで古代ギリシャのように見えてくる不思議な作品群です。
もう一人、尾崎翠も強くおすすめします。活動期間が短かったこともあって、長らく忘れられた作家になっていましたが、近年再評価されています。
どういう本が出ているかは、調べれば分かることなので、リンクなどはつけません。

まずは青空文庫で手当たり次第に読んでみてはいかがでしょう？
乱歩が好きなら小酒井不木なんかもいいかもしれません。
気に入った（気になった）作家がいたら購入したり図書館へ。入手の難しい本もあるかもしれませんが。
アプリを使うと読みやすくなります。
https://www.aozora.gr.jp/

宮本輝の「命の器」。芥川賞作家です。「蛍川」で直木賞を受賞。「泥の川」で芥川賞を受賞。
なお、作品はすべて関西弁で書かれてあります。だけど、内容が深くて濃くて。
「命の器」は、ショートストーリーで寄せ集めたような、ほとんどエッセイに近い小説です。最初の方の、「父がくれたもの」の冒頭、(死なんどってや、アホでも根性なしでもええ、大きいにさえなってくれれば…)この時宮本輝が赤ちゃんの頃の父の言葉です。作者宮本輝は病弱で、父から、溺愛されて育ちました。その模様が書かれてありまして、わたし、号泣しました。
ちなみに、宮本輝の代表作は、「錦繍」です。なお、芥川賞を受賞した「泥の川」は、映画化されたみたいです。
いかがでしょうか？

新田次郎、吉村昭、曽野綾子、筒井康隆、etc
まぁこの辺りも十分メジャーですが