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強制性交等致死罪について

her********さん

2018/11/313:04:04

強制性交等致死罪について

強制性交等致死罪の最高刑は無期懲役でしょうか。

強盗罪は5年以上、旧強姦罪は3年以上の有期懲役という明治の時代から続く女性差別が、強制性交等罪が施行されたことで一部緩和されたのかと思いました。

私は強盗致死罪の最高刑が死刑、旧強姦致死罪の最高刑が無期懲役であることもおかしいと思っておりましたので、当然に強制性交等致死罪の最高刑は死刑となると思っていたのですが変わっていないのでしょうか。

魂の殺人と言われる強姦罪が、強盗罪よりも罪が軽いのはおかしいという趣旨で法改正されたはずなのに、
「強盗致死は殺意が立証できなくても死刑が求刑できる、強制性交等致死は無期懲役まで」では、結果、物盗りよりも性暴力が軽く見られていることにならないでしょうか。

私の勘違いや認識相違がございましたらご指摘ください。

補足皆様ご回答ありがとうございました。

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ベストアンサーに選ばれた回答

puk********さん

2018/11/808:38:54

まあ、他の回答を見てくると、出てきそうだなというと思っていた回答だったな、、、

「魂の殺人と言われる強姦罪が、強盗罪よりも罪が軽いのはおかしいという趣旨で法改正されたはずなのに、
「強盗致死は殺意が立証できなくても死刑が求刑できる、強制性交等致死は無期懲役まで」では、結果、物盗りよりも性暴力が軽く見られていることにならないでしょうか。」

たしかに、理論上は強盗致死罪は、強盗と同一の機会に殺意を持たず、被害者を死なせても死刑を適用できる。

しかし、実務上、殺意を持って被害者を死に至らしめた殺人の挙証がされなければ、死刑は回避される。もっとも、殺意があったという挙証そのものは、蓋然性によることになるのだけどね。

まあ、強盗とは違うが、現住建造物放火罪の法定刑にも死刑はある。しかし、戦後の裁判例で、現住建造物放火罪に問われたもので人が死亡した事件で、殺人の立証がされずに死刑判決が出たのは1件のみ。つまり、日本の刑事裁判では、仮にその罪の法定刑に死刑が選択刑として規定されていても、適用には殺人の立証がされなければ、まず死刑は選択されない。(法定刑が死刑しかない外患罪はどうなんだ?っていうツッコミもありえるかもしれないが、裁判例がないから、これは除外)

この理由についての説明は長くなるので、割愛する。(憲法の話になってくるからね)

で、一方で、強制性交等致死罪の場合、致死罪の成立に殺意を持って行われる場合も含むとする説と、含まない説に分かれるんだな。

ここから、さらに細かい説に分かれるんだけど、強制性交等致死罪と殺人罪の観念的競合とされるという説が、判例の立場である。そのため、処断刑は死刑、又は無期若しくは6年以上の懲役となり、裁判官は死刑を選択することも可能である。

話を整理すると、致死の結果について
A)殺意が挙証される場合
・強盗致死罪→強盗殺人罪として、死刑又は無期懲役
・強制性交等致死罪→殺人罪との観念的競合で、死刑又は無期若しくは6年以上の懲役

B)殺意が挙証できない場合
・強盗致死罪→法定刑は死刑又は無期懲役であるが、実務上、死刑はほぼ回避される。
・強制性交等致死罪→単純一罪として、無期又は6年以上の有期懲役。

このように、法定刑や処断刑において、その下限の違いはあるけど、上限は並ぶ。

で、質問者は、刑の下限で強制性交等致死罪は有期懲役の選択もできるじゃないか?って反論をするかもしれない。
まあ、認められることは少ないが、殺意を持たない強盗致死罪の場合、酌量減軽の可能性がゼロってわけじゃない。強盗致死罪の刑の下限の無期懲役を情状酌量すると、7年以上の有期懲役とすることも可能なんだな。

強盗致死罪も強制性交等致死罪も、それぞれの犯罪と致死という結果に因果関係があれば成立する。例えば、犯罪に着手したが、被害者が逃げ出し、未遂に終わった。しかし、被害者が足を踏み外して、高所から転落死したという場合でも成立する。(もともとの犯罪が未遂であっても致死罪の成立を妨げない)

この原因となる犯罪が強盗であった場合、強盗致死罪として無期懲役とするのは、刑が過重であるという批難は避けられなくなるだろう。となると、酌量減軽をして7年以上の有期懲役と量刑を修正すればいいだけの話だ。

一方で、これが強制性交等の着手によるものだったら、酌量する余地はないだろう。無論、無期懲役は過重であるという批難はあるかもしれないが、6年以上の有期懲役に処せることができるし、ここから酌量減軽されることもほとんどない。(あったら逆に教えて欲しい)

このように一応のバランスは取られているといえる。

それでも納得がいかないと言われるのなら、それ以上の説明はできないし、そもそもの質問の仕方が間違があり、乱暴な話だと言わざるを得ない。

「結果、物盗りよりも性暴力が軽く見られていることにならないでしょうか。」
もし、物取りと性暴力を比較するのなら、なぜ致死罪の結果的加重犯で比較する必要があるのか?比較するのなら、強盗罪と強制性交等罪で比較すべきである。

さらに言えば、強制性交等罪と強盗罪では、保護法益が違う。強制性交等罪は個人の性的自由を、強盗罪は人の財産を保護法益としている。だから、これを単純に比較して云々という議論は、複雑にならざるを得ない。

保護法益が同一の犯罪について、法定刑の違いによって適否を議論するのは容易である。例えば、傷害致死罪の法定刑に比して、危険運転致死罪の法定刑は妥当なのか?という議論なら難しくない。

しかし、保護法益が違う犯罪の法定刑について、比較し検討するとき、個々が持つ規範意識や価値観、法益や犯罪となる行為の有害性の評価の違いがぶつかり合うことになる。だから、冷静に議論するのは非常に難しい。

  • 質問者

    her********さん

    2018/11/822:47:42

    ご説明ありがとうございました。納得しました。

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tur********さん

2018/11/402:50:52

まず、
>魂の殺人と言われる強姦罪が、強盗罪よりも罪が軽いのはおかしいという趣旨で>法改正されたはずなのに、

の根拠があれば
開示してください。

強姦と強盗の
量刑の(範囲の)差は
行為自体の正当性の差です。

性交は合意が得られれば正当行為です。
盗みは正当行為である場合がありません。

そのせいで、前者は長い間親告罪でした。
(今は非親告罪だが被害者が許している場合
どう公訴を維持できるのかは不明)

その意味で

>結果、物盗りよりも性暴力が軽く見られていることにならないでしょうか。



>>結果、物盗りよりも『性行為』が軽く見られていることにならないでしょうか。

と書くべきです。

不適切な内容が含まれている可能性があるため、非表示になっています。

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shi********さん

2018/11/323:53:15

条文を見れば、簡単ですよ。

刑法第百八十一条(強制わいせつ等致死傷)
第百七十六条、第百七十八条第一項若しくは第百七十九条第一項の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって人を死傷させた者は、無期又は三年以上の懲役に処する。
2 第百七十七条、第百七十八条第二項若しくは第百七十九条第二項の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって人を死傷させた者は、無期又は六年以上の懲役に処する。


<参考>

同法第百七十七条(強制性交等)
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

同法第百七十八条(準強制わいせつ及び準強制性交等)
人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
2 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。

同法第百七十九条(監護者わいせつ及び監護者性交等)
十八歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じてわいせつな行為をした者は、第百七十六条の例による。
2 十八歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じて性交等をした者は、第百七十七条の例による。

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