出版社の９割は東京にあります。関西にはプックデザインの仕事は あまりありません。 いずれ、本格的なプロとなるには、仕事の量が全く違う。 東京に出るほうがいいと思います。 ただし、それはあなたが将来自分のキャリアを築くために、自分で 切り拓くときでいいと思います。いまは与えられた条件でいちばん 相応しい、将来につながる進路を選ぶ必要があります。 みんな与えられた条件の中から、自分の人生をつかむものです。 梅花女子大の文化表現学部の児童文学科は、東の白百合女子 と並び、絵本や児童文学研究の拠点です。国内外の絵本や児童 文学を体系的に学べ、「研究」「創作」「伝達」の３つの分野をやり ます。「創作」ではストーリーを作ることも学びます。 ｢絵本作品研究」「絵本学」など他の芸大や文学部にない専門科目 があります。 毎年、「絵本制作展」も開催。卒業後に、童話作家やコンテストに 入賞するなど、あなたの夢をかなえる至近距離にある学科ではない でしょうか。まず、児童文学全体を学びながら、デザインのほうへ進む のも、大学の先生のアドバイスを得たほうがいいでしょう。 場所は、大阪北部の茨木市なので、阪急千里線の北千里駅か、 北大阪急行（御堂筋線の延長）の千里中央からバスです。 和歌山から通うとなると、２時間はかかるから大変ですね。 でも、関西なら梅花しかないでしょう。 梅花に通いながら、土日のバイトでお金をためて、グラフィックデザ インの教室で基礎から学ぶのがベスト。 デザインやるにはマックでｲﾗｽﾄﾚｰﾀ、ﾌｫﾄｼｮｯﾌﾟをﾏｽﾀｰする必要が あり、自分で揃えるとなると数十万円の投資が要ります。 最初は機材を備えたデザイン教室にいく必要があります。 梅花なら幼稚園教諭１級も取れますから、将来役立つと思いますよ。 偏差値も高くないほうですが、児童文学・絵本学を学べる学科は、 関西ではここしかありません。 美術系の専門学校は技術は学べますが、自己満足で描けるように なっても、なかなかブックデザイナーや絵本作家までは遠い道のりだと 思います。 児童文学や絵本をどれだけ作品を知っているか、世界の児童文学の 流れや日本の現状など、奥深い勉強が必要だと思います。 そりゃ、４年生の児童文学科のほうが視野が広がっていいですよ。 家計を助ける意味でも奨学金なども利用して、なんとか４年間を実の あるものにしてください。