福島大学の「行政政策学類」は、以前の「行政社会学部」に相当する組織で、学校教育法第85条但し書き(↓)に基づく【学部以外の教育研究上の基本となる組織】です。
「学類」の英文表記は、学部と同じ"faculty"になっています。
類似の組織としては、筑波大学の「学群」があります。
福島大学の「学類」は、教育組織と研究組織が別立てになっている点で、従来の「学部」とは異なります。
即ち、学生が教育組織としての「学群・学類」に所属し、教員が研究組織である「学系」に所属します。
福島大学では、このような組織、教育課程とすることで、旧来の学部の枠組みを取り払うことで、「人文科学、社会科学、自然科学の専門領域の旧来の枠組みにとらわれない文理融合の教育・研究を、柔軟な構造の下で推進する」ことを目指しているそうです。
最近は、従来の「学部」、「大学院研究科」の名称を廃して、独自の名称(学環、学府、研究院、学群等)の組織に改組する例が増えています。
学校教育法第85条
「大学には、学部を置くことを常例とする。
ただし、当該大学の教育研究上の目的を達成するため有益かつ適切である場合においては、【学部以外の教育研究上の基本となる組織】を置くことができる。」