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戦艦大和の巨大な3連装砲塔を見て思ったのですが、2連装×4基=8門の戦艦の方が多い...

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tai********さん

2019/4/313:20:01

戦艦大和の巨大な3連装砲塔を見て思ったのですが、2連装×4基=8門の戦艦の方が多いようです。

①2連装と3連装の砲塔では、それぞれ搭載した場合の長所・短所はどうなりますか。

②大和級で3連装砲塔が採用された、設計思想というか意図はどういった事でしょうか。取り合えず8門より9門の方が数は多いですが。

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zez********さん

2019/4/313:49:35

砲塔というのは甲板上に存在するものだけではなく、その下にでっかい揚弾設備などがかならずついてきます。当然それ全部が重防御を要するので、砲塔数が多ければ多いほど「艦の全長の中で重防御を施さなければならない範囲」が増えてしまいます。当然重量がひじょうにかさみますが、その状態で速力を確保しようとするとより大出力の機関が必要になり、燃費が悪化し……と、必要な「速力・防御力・攻撃力」を達成するのがどんどん難しくなっていくんですね。なので連装砲塔より三連装砲塔を採用したのが大和型です。
じゃあ四連装五連装と増やせば……という話になるわけですが、連装数が増えれば増えるほど砲塔の構造は複雑になり、それだけ故障の確率が増加します。また、砲塔は強固な装甲で囲まれている反面、中で敵砲弾が炸裂すれば(あるいは、事故で砲塔内で装薬が爆発した場合)強固な装甲の内側に被害が「充満して」砲塔が一気にひとつ失われます。その場合、連装砲塔×4なら主砲を25%失うだけで済みますが、三連装砲塔×3なら33%、四連装砲塔×2なら50%が失われるわけです。そんなわけで連装数を増やして砲塔数を減らすというのは、「スペック的には強くても実際に武人の蛮用に耐える兵器になりにくい」という危険性をはらむわけです。

そこらへんの事情を勘案し、「日本の港湾・建造能力で建造可能な46cm主砲搭載戦艦」という前提条件の上で大和型に用意されたのが「46cm三連装砲塔×3」という砲配置です。大和型戦艦は軍縮条約明けの戦艦として必要な「速力」、対米抑止力の主軸としてアメリカが日本よりもはるかに多く保有する既存戦艦を圧倒できる「46センチ砲と対応した防御力」、日本の既存の海軍設備で運用可能な「コンパクトさ」、燃料事情が厳しい日本海軍のための「低燃費」を兼ね備えた戦艦として設計されています。ぶっちゃければ「小さく作るための工夫」が至る所に凝らされています。それでも「世界史上最大の戦艦」になってしまいましたが。

余談ながら大和型戦艦はその居住性の良さでも知られましたが、これは大和型戦艦に限った話ではなく軍縮条約明けの新造艦艇全般の特徴です。想定される対米決戦海域が、軍縮条約前(つまり、第一次世界大戦終結まで)は日本近海だったのが、一次大戦の戦後処理によって日本が南洋諸島を領有するようになったためにそこらへんまで進出して決戦を行うことが前提になり、それだけ居住性の改善が図られたという次第です。もちろん艦艇の規模によって限界というものはありましたが。

  • 質問者

    tai********さん

    2019/4/410:56:53

    非常に分かりやすい回答ありがとうございます。

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質問した人からのコメント

2019/4/4 11:05:38

皆さんご回答ありがとうございます。大変参考になりました。
特にven*****さんの回答は非常に詳しく、ベストアンサーを迷ったのですが、初心者にもわかりやすい回答という事でzez*****さんをベストアンサーにさせてもらいました。

ベストアンサー以外の回答

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ven********さん

2019/4/401:35:56

A①
連装砲塔の長所は交互打ち方指揮の容易さとバーベット径が
小さい故の船幅減少(高速艦に仕立て易い)
短所は三連装で同数の砲を積むより重くなる事
三連装砲塔の長所はその逆で砲塔数が減らせる事による
重量軽減効果(砲塔防御装甲の面積が減らせる)が期待出来る事です
短所はどうしても給弾機構が複雑になるので発射速度が
戦闘が長引く程遅くなっていく事と一発の被弾で
使用不能にされる可能性が連装より高い事と
大口径砲の多連装はバーベットが巨大になるので
船幅はバーベット径の三倍を理想とする設計常識に基づくと
どうしても巨大艦になってしまう辺りが不利になります

A②
砲塔数の減少によるバイタルパート節約で
艦に必要な装甲面積を減らして生産力の不足を補う
目的であったと伝えられております
厚い装甲を広く作るにはそれはもう大変な手間が掛かる上に
不良品発生率もばかにならないのですが
どうやら日本海軍は天葢に必要とされた270mm装甲を
一枚板で作る自信が無かったらしく
実物の大和では三枚の継ぎ手重ねで艤装した位ですから
連装4基で作った場合は更にその面積が増える訳で
それだけで無駄に工期が延びかねないのがお分かり頂けるかと思います

①に関しては日本の重巡が理解の助けになるかと思います
重量軽減には三連装の方が有利なのは承知しつつも
高速化の為に連装を選び、米重巡より多く砲を積む為に
5基として、総兵装重量の不利は砲塔の直接防御を諦める事によってカバーしています
これには近接雷撃を設計当初は想定していた為に
予想される8000m以内での8インチ砲撃に耐えうる装甲を
与えるのは困難と判断して2基破壊されても
公算砲撃に必要な6門が残る様にと考えたのも連装の理由の一つになります
大和は要求はともかく建造にあたって排水量の節約の為
中速で忍ぶ事に決まりましたので
幅が広くなっても問題の無い三連装にしたとも言えましょう

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wak********さん

2019/4/320:43:12

3連装の方が、主砲門数に対する砲塔数が少ないため、舷側に装甲を及ぼす範囲が短くなり、軽量化できるため、より船体を小型化できる。逆に砲塔当たりの門数を多くすれば、一つの砲塔が破壊された時、一期に多数の主砲が失われる。そこの損得をどうバランスするかという事になる。
実際大和は、装備する主砲と装甲の厚さに比べ、極めて小型に仕上がっている点が特に優れていると言われている。
小さな船体で大きな攻撃力と防御力を兼ね備えるために選択されたのが3連装3基の主砲だったということ。

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st_********さん

2019/4/318:08:04

四連装砲塔の話が出ましたのでここでリシュリュー級戦艦の話をしておきましょう。リシュリュー級戦艦の主砲塔はカタログ上四連装砲塔ですが、実際砲室は隔壁により仕切られていて、内部的には連装砲架2基が並んでいるような構造です。

同じ門数であれば砲塔1基を多連装にしたほうが、弾薬庫をひとまとめにできるため全体では軽くなります。しかし多連装の砲架や砲塔はそれ自体が重くなりますし、構造的にも複雑になる点がデメリットと言えます。
ここを解決できるならば連装4基より三連装3基のほうが合計の重量を節約できるうえ、後者のほうが1門余分に搭載できることになります。

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tlk********さん

2019/4/317:42:21

45口径46サンチ砲を主砲にする戦艦が入港出来る港が限られており、修理改修出来るドックは更に少なかった事から全長が長くなる2連装砲塔4基8門の戦艦よりも全長が短くて済む3連装3基9門の方が良かったからです。(修理改修が出来るのは呉、長崎、横須賀の3ヶ所しか有りません。)

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jis********さん

2019/4/317:26:57

簡単に云うと連装砲塔では、1門ごとの必要重量が重くなってしまう為。

【”大和型戦艦46cm主砲配置”】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E5%9E%8B%E6%88%A6%... ※ 主砲配置に対して、20種類に及ぶ案が検討された。大別すると、前方集中配置・連装主砲による前後配置・連装主砲2基と3連装主砲2基の混在配置・3連装主砲の前後配置の4種類である。
前方集中は装甲を集中配置できるため、重量的に有利と考えられた。しかし、実際に検討して見ると分散配置と大差なかった。現実に集中配置を採用したネルソン級戦艦では、前方に重量物が集中したことにより、極端に操縦性が悪化し、艦隊所属のタンカーであるネルソル、ロドルの名前で揶揄されるほどであった。また、ネルソン級では発砲の爆風により、後方射撃時に艦橋など上部構造物にダメージが及んだとの報告があり、主砲射界の問題点もあるため、集中配置は採用されなかった。とはいえ、集中配置を採用したダンケルク級戦艦、リシュリュー級戦艦や利根型重巡洋艦では操艦性や爆風の問題は指摘されておらず、現実に採用された場合、どう成ったのかは不明である。なお、連装砲塔は重量バランスに優れていたが、1門ごとの必要重量が3連装砲に劣っていたために採用されず、最終的に3連装3基9門と成った。…大和型の主砲は、散布界対策(3門同時に撃つと中央砲の弾が両側の弾から衝撃波を受けて弾道がぶれる)のため、九八式発砲遅延装置により左右2門発砲した後、一瞬おいて1門が撃つ機構となっている。この機構を最初に採用したのは20センチ連装砲を搭載する青葉型重巡洋艦であり、単装砲搭載の前級の古鷹型よりも散布界が大きくなった事から、砲弾の相互干渉の問題が発見された。ちなみに大和型戦艦の設計に参加した松本喜太郎は、砲支筒の強度について1砲塔あたり2門の同時発射に耐え得る強度であり、2門同時発射された際に反動力が砲塔機構で吸収された後、支筒に作用する力は3,468tと記載している。しかしながら、大和型の主砲設計に参加した大谷豊吉によれば主砲9門同時発射時の反動力は8,000tであり、すなわち2門同時発射時の反動力は約1,800t、3門同時発射時は約2,700tとなり、これらの反動力が砲塔機構で更に吸収される事を考えると、支筒強度上余裕を持って1砲塔あたり3門の同時発射が可能と成る。

CG動画【”戦艦大和↓94式三連装主砲塔のメカニズム”】
https://www.youtube.com/watch?v=mVBgnTH04Vs
https://www.youtube.com/watch?v=B13ZeKAY1RQ

簡単に云うと連装砲塔では、1門ごとの必要重量が重くなってしまう為。

【”大和型戦艦46cm主砲配置”】...

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