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なぜ北アイルランドとアイルランドでは宗派が違うのですか?北アイルランドはイギ...

ハリス直さん

2019/10/201:06:49

なぜ北アイルランドとアイルランドでは宗派が違うのですか?北アイルランドはイギリス国教会でアイルランドはカトリックを信仰しています。

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cel********さん

2019/10/216:12:29

イギリス国教会と言うものは今もかつても存在しておらず、また今は国教と言うステータスは失っているので、聖公会と日本語では呼ばれる事が多くなっていますが、国教があった頃の話では、イングランド国教会とアイルランド国教会と呼びます。

ここではその呼び方を使うと、北アイルランドではアイルランド国教会の教徒は少数派です。
更に、他のプロテスタントと合わせても人口の四割で、現時点ではカトリックと限りなく同じ、あるいは、既に極めて僅かながらもカトリックよりも少数派になっているかも知れません。

それでも、アイルランドの中の現在の『南』では約8割がカトリックですから、『北』とは相当違いますね。

それは、17世紀の始めに、カトリック勢力の牙城だった(現在の)北アイルランドに、反乱の再発防止の為に、政策的にイングランドとスコットランドからプロテスタント移民が送り込まれ、その後も(例えば)スコットランドが飢饉に見舞われた時などに、移民が起きた結果です。

スコットランドでは長老派が多数派、イングランドではイングランド国教会が多数派だったので、(北アイルランドに元からいたカトリックが国教会に改宗した事もあったでしょうが)、思い切り乱暴な単純化をすれば、現在の北アイルランドの、長老派の信徒(人口の約二割)はスコットランドからの移民の子孫、アイルランド国教会の信徒(人口の14%弱)はイングランドからの移民の子孫、って事になります。(但し、分かりやすさの為に、乱暴な単純化をしています。)

(御参考)

↓から2011年に行われた北アイルランドでのセンサス(日本の国勢調査みたいなもの)での、自己申告ベースの各宗教・宗派の信徒の数がわかります。
http://www.ninis2.nisra.gov.uk/Download/Census%202011/QS218NI.ods

カトリック 738,033
アイルランド長老派 345,101
アイルランド国教会 248,821
アイルランドメソジスト教会 54,253
その他のキリスト教徒(キリスト教関連も含む) 104,380
他の宗教(ムスリム、ヒンドゥー、など) 14,859
無宗教 183,164
無回答 122,252
常住者合計 1,810,863

です。

便宜的に、『その他のキリスト教徒(キリスト教関連も含む)』も含めたカトリック以外のキリスト教徒を全てプロテスタントとした場合、全体に占める比率は、

(345,101+248,821+54,253+104,380)÷1,810,8637=41.55%
です。

カトリックは、
738,033÷1,810,863=40.76%
です。

1922年のアイルランド独立時に、プロテスタントが多数派を占めていた(より正確には、多数を占める様に南と分けられた、と言うべき)北アイルランドで、その自治議会が英国残留を(予定通りと言うか予想通りと言うか)決議しましたが、その時のプロテスタントとカトリックの比率はザクッと言って6対4でした。

が、プロテスタントの方が無宗教になるスピードが早く、かつ、避妊に消極的なカトリックの方が相対的に人口増加率が高く、その結果、プロテスタントとカトリックの人数は今や殆んど同じになっています。北アイルランドはプロテスタントが多数派の地域と言えるか、それすら、今や相当微妙になっています。

また、ピューリタン革命と名誉革命(合わせてイングランド内戦)を経て、イングランドは多数派のイングランド国教会の信徒が、社会的に、それ以外のプロテスタントと、更にその下のカトリックの上位に立つ様になりました。国教会の信徒→非国教会のプロテスタント→カトリック、と言うヒエラルキーが出来た、と言えます。カトリックは、不動産の所有や相続が認められない(→財産に応じた制限選挙だったので、参政権もない)、公職につく時の誓いはカトリックの信仰に背くので公職からも排除される、と言った差別を受けました。非国教会プロテスタントはそれよりはマシでしたが、それでも自由を求めたピューリタンが米国へ移民したのが、ピルグリム・ファーザーズであるのはご存知と思います。

スコットランドでは長老派が多数派を占め、Church of Scotland=スコットランド国教会も当然長老派ですが、18世紀初めのイングランドとの合同でイングランドの影響が強まり、勿論、アイルランドでもそうでした。

つまり、日本で言うイギリスでもアイルランドでも、国教会信徒→非国教会信徒→カトリックと言うヒエラルキーはありました。『イギリス』の中でもスコットランドでは長老派が国教だったので、(極少数の)イングランド国教会信徒→多数派のスコットランド国教会信徒→少数派のカトリック、って事になります。

北アイルランドのプロテスタントの中で長老派が多数派なのは、(『イギリス』で)名誉革命により、国教会だけが優遇されたから、それからアイルランドに逃れたのではありません。アイルランドに移り住んだって、状況は一緒でしたから…

選挙権の様な目に見える差別は、18世紀後半から順次なくなって行きましたが、例えば、企業の幹部はプロテスタントが人口比よりも高い、失業率はカトリックの方が高い、と言った目立たない差別は北アイルランドには長く残り、米国でのアフリカ系市民の公民権運動に刺激を受けた1960年代の、社会的平等を求めるカトリックの運動がアイルランド紛争のキッカケです。

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na_********さん

2019/10/205:46:08

北アイルランドで、
一番信者が多いのがカトリック(35%)
2番目が長老派(27%)
3番目がメソジスト(15%)
4番目が国教会(13%)
5その他(バブテストなど)

となり、北アイルランドでは、国教会の人の人口は多くありませんが、2~4のプロテスタントを全て足すと、全人口の6割以上となることが、アイルランド問題を複雑化させています。
(国教会が最大勢力ではありません)

ちなみに北アイルランドは、イギリス国教会ではなく、アイルランド国教会となります。
『アイルランド聖公会(アイルランドせいこうかい、英語:Church of Ireland, アイルランド語:Eaglais na hÉireann[1])は、キリスト教の一派のアングリカン・コミュニオンにおいて自治権をもつ大教区のひとつ。主に北アイルランドとその国境付近のアイルランドで信仰されている。アイルランド地域における国教であった時代もあったため、アイルランド国教会とも訳される。』
wikiより

北アイルランドでは、アルスター殖民の結果、スコットランド系住民が多く入植したため、スコットランドで主流となっている長老派が多くなっているのです。
アルスター殖民で、長老派が多くなったのは、名誉革命により、国教会だけが優遇されたためでもあります。

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徳蘭さん

2019/10/203:03:08

北アイルランドはイギリス領だからです。

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