一番はなんといっても穀物生産がもっと盛んな土地での生産量が20%ほど予想されていることです。
特に北米カナダとアメリカ北部での生産量は現在のトウモロコシの二毛作が三毛作になれば、これに依存した米国南部や飼料の大半をこの地域に依存する日本などでの畜産がコスト安になるように寸年前にあったような一期だけの干魃での畜産物の猛烈な高騰がなくなり、安定な価格でお肉を食べられることができます。日本の畜産農家大助かり。
一方、本来亜熱帯性の気候に適している稲の新しい品種改良も容易になります。今まで寒冷地を中心に作られていた品種改良の方法が根本的に南方系の稲品種を入れた画期的なものになってもっと素晴らしい品種ができる可能性が出てきました。
世界の陸上のCO2吸収の主力森林は広葉樹ですが、そのうちの落葉広葉樹についてはみんな紅葉シーズンが遅くなっているので実感しているように光合成期間が伸びています。このことにより落葉広葉樹の生態系はよりエネルギー蓄積量が上がって、このためにより多くの野生生物が増え、食物連鎖でシカ、イノシシやクマなどが増えて自然が豊かになり、野生動物が街に満ちた自然と共存することが街でも可能になるはずです。自分らが自然を全てコントロールという思い上がった人間の考えが消えてどう共存するかという発想の世界になるだけでもかなりメリットがあります。
降水量は温暖化にともない、2℃で15%ほどあがると予想されています。中南米、アフリカと米国中部の塩地域は淡水がより豊富に利用でき、より豊かな生態系が広がります。淡水化をするとフラミンゴなどがさらに増えることが予想されており、これに依存した生態系も広がりを見せるとともに、中南米では農地化が進みます。砂漠地帯の緑化が進み、国内では水力発電をより多くできるようになります。
ただし地球温暖化説のおかしなこころは実際にはそうはなっていない点です。現実は違うわけですから今の地球温暖化の研究はまだまだ途上でパニック的なことをするのは大間違いですね。地球温暖化が進行するなら、地球温暖化で起きることに対処する方法をもっとやったほうが現実的です。たとえば20%ほど破壊的な水害が増えることが予想されているなら、20%ほど余分に水害が起きても対処できるようにしたり、木をしっかり森林を保護して地震が来ても降水で軟弱になった地盤でも地すべりを起こさないようにしたりとか。