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マイクロプラスチックって結局、体に悪いのですか?

b9e********さん

2020/6/2120:04:27

マイクロプラスチックって結局、体に悪いのですか?

プラスチックが海洋に流れて、細かくなって、それを魚が食べて、その魚を人間が食べる。人間の体内にマイクロプラスチックが蓄積されると。素人考えでは単に便で排出されるだけだと思うのですが、それは何か体に悪いのですか?その議論はその後どうなりましたか?

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houtoumuskoさん

2020/6/2421:49:40

マイクロプラスチック(MP)が人間の体内に蓄積されることはありません。質問者さんのおっしゃる通り、便として排出されてしまいます。
(MPよりもさらに小さな「ナノプラスチック」は体内に吸収される可能性が指摘されていますが、まだ検証されていません。仮説段階ですので今回は無視します。)

しかしだからと言って、MPが人間の健康に無害だということでもありません。MPの内部から滲出したり、MPの表面に付着している様々な化学物質(PCBなど)は、生き物に飲み込まれると消化液等の作用によってMPから離脱し、飲み込んだ生体の組織内(肝臓や脂肪組織など)に移行することが、これまでの調査や実験、研究で確かめられているからです。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-23310046/23310046se...

つまり生体が飲み込んだMPそのものは体外に排出されますが、MPに付随する様々な有害な化学物質は生体の対内に残留し、蓄積されるということです。「人間の体内にMPが蓄積される」というのはおそらく、この「MPに付随する化学物質が体内に移行・蓄積される」ことが、「MPそのものが蓄積される」と誤解されて広まったものでしょう。
(私は10年ほど前から海洋プラスチック汚染に関する情報を収集してきましたが、これまでに確認した研究者の論文、講演、出版された書籍などで、「人間の体内にMPが蓄積される」という話は、一度も読んだことがありません。一方、WEBの書き込み等では「人間の体内にMPが蓄積される」という言説を散見します。おそらく、多くの方が勘違いされているのだと思います。)

さてしかし、では人間が直接MPを食べることは、本当に危険なのでしょうか?

海外では、私たちは現在「1週間にクレジットカード1枚分のプラスチック粒子を摂取している」という推計結果が公表されています。
https://www.afpbb.com/articles/-/3229671

しかし、その吸い込んだプラスチック粒子によって何らかの直接的な健康被害が発生したという例は、これまでにありません。

また(ここから先は私の素人なりの、個人的な見解ですが)これからも、人間が直接的に食べたり飲んだり吸い込んだりしたMPによって、ただちに人体に健康被害が出る可能性は、限りなく低いのではないかとも思っています。最初にご紹介した論文にもある通り、MPには様々な有害な化学物質が含まれており、また付着もしていますが、MPの一つ一つはあまりも小さい。担持出来る有害物質の量もあまりにも少ないからです。私たちがわざわざMPを集めて食べたりしない限りは、日常生活の中で空気と共に吸い込んだり、飲み物食べ物の中に混入しているMPを摂取しただけでは、その量が人体に害を及ぼす閾値を超えるとは考えにくいと思われます。

ただこれが、私たちの食糧を通じた間接的な有害物質の摂取となると、話は別です。そして今、MPの研究を行っている多くの科学者たちが恐れているのも、「人間が直接、MPを摂取して有害物質を取り込むこと(=直接曝露)」よりも、「食物連鎖を通じて高濃度に濃縮されたMP由来の有害化学物質が人間の食糧となる魚介類に蓄積され、それを人間が食べることで間接的に化学物質を取り込んでしまうこと(=間接曝露)」です。

そしてこの際も、キーになるのは、実は私たちが直接食べるサバやマグロなどの大型の魚介類ではありません。多くの人はその存在さえ知らないような、小型の動物プランクトンです。この小さな動物プランクトンが有害物質を含んだMPを食べることが結果的に、私たちの健康に被害をもたらす可能性を最大化します。その仕組みが「生物濃縮」と呼ばれるものです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E6%BF%83%E7%B8%AE

この「MPを起点とする生物濃縮」は、まず小型の動物プランクトン(カイアシ類等、海に住むミジンコのような生き物など)が、彼らの本来の餌である植物プランクトンと間違ってMPを食べることから始まります。このMPには既に周囲の環境中に比べて何万~何十万倍にも濃縮された化学物質が付着していますが、それを食べただけでは、動物プランクトンは死にません。人間と同じように糞としてMPは排出され、プランクトンはまたどんどん、次の餌(とMP)を食べます。

ところがこの時、最初にご説明したように、MPは排出されてもMPに付随する有害化学物質は動物プランクトンの体内に移行・蓄積されてしまいます。そのため、プランクトンがMPを食べる度に、プランクトンの体内にMP由来の有毒物質が蓄積・濃縮されていくことになります。

そしてこの、生涯に何千~何万個のMPを食べ、何千~何万個分の化学物質を対内にため込んだプランクトンを、今度はイワシのような小魚が、また何千~何万匹と食べることになります。結果、小魚の体内の化学物質の濃度はさらに高まり、それをサバやマグロなど、さらに大型の魚介類が何千~何万と食べることで、私たちが食料とする大型の魚介類が、高濃度の化学物質に汚染されることになってしまうのです。

蓄積されるのはMPそのものではなく、MP由来の科学物質だということです。

「直接食べる分には問題ないが、遠い海のかなたでミジンコのように小さなプランクトンがMPを食べると危険」というのは、私たちのような素人の一般的な感覚ではなかなか理解し辛いことです。私も最初は「?」と思いました(苦笑)。ですがMPの健康リスクにはそのような、非常に分かりにくい性質があるようです。

また幸いにして、今はまだ実際の自然環境中では、この「MPを起点とする生物濃縮」によって魚介類が食用に危険なレベルにまで汚染されているという、実例は報告されていません。海洋でのMP濃度がまだ、実際の被害に繋がるほど高くないためです。

(ただし一部の深海生物では、陸上以上に高濃度の化学物質汚染が起きていることも報告されており、これは「生物濃縮」の結果ではないかとは言われています。しかしまだ証明されていません。また近年の男性の精子数の減少をプラスチック汚染と結びつける仮説も提唱されてはいますが、これもまだ証明されていません。)

このこともまた、この「MPの健康リスク」の理解を難しくしています。

ただ、海洋中のプラスチックは、完全分解されるまでに数百年から数千年が必要と言われています。
https://lessplasticlife.com/marineplastic/driver/plastic_fossils/

すると、たとえ今この瞬間に、陸域から海洋へのプラスチックの流出がゼロになったとしても、今後数百年から数千年の間は、海洋中のMP濃度(密度)の上昇は止まりません。過去に陸域から流出し、現時点で海洋を漂っている大型の「プラごみ」が崩壊して、どんどんと無数のMPに変化していくためです。
(「崩壊」と「分解」が異なることにもご留意下さい。)

そのため今後10年間の間には、海洋中のMP濃度(密度)は現在の2倍に、2060年には4倍になるという試算もあります。
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/313

そうなった時に、果たして将来の私たちや私たちの子供や孫は、安心して「海の恵み」を食べることが出来るのでしょうか?

FAO(国連食糧農業機関)のデータによれば、水産物は人類が摂取する動物性タンパク質の2割弱を供給し、世界人口の1割弱が漁業に依存して生計を立てているそうです。ところが一度、MPを起点とする生物濃縮の悪影響が顕在化してしまえば、少なくとも数千年程度の間、私たちにはその危険性を除去する手段がありません。海はあまりにも広く、MPはあまりにも小さく、そして数が多いからです。

従って、もし悪影響が本当に確認された時には、全てはもう「手遅れ」ということになってしまいます。私たちは魚介類を食べることが出来なくなり、世界で何億人もの人々が、職を失ったり飢えたり、十分な栄養を採ることが出来なくなります。「マイクロプラスチックのリスク」とは、そういう性格のものです。

以上、現時点での結論をまとめれば、

1.MPが(生物濃縮を通じて)人間の健康に害を及ぼす危険性があることは証明されている。
2.しかし現時点ではまだ、実際の健康被害は現れていない(証明されていない)。
3.またその健康被害が今後、いつ現れるかは、まだ分からない。(もしかしたら永遠に現れないかもしれない。)
4.しかし実際に健康被害が確認されるほど海洋MP汚染が進んでしまったら、もう取り返しはつかない。
5.従って私たちはMPによる健康被害が確認される前に、十分に“手前”で回避しなければならない。

ということになるかと思います。

現在の世界では、取り返しのつかない危険性の存在が想定される場合には、確実な証明がされる前でも、あらかじめ危険回避するように行動するべきだ、とされています。これを「予防原則」と言いますが、MPのリスクはまさに、この「予防原則」が適用されるケースです。

なお、蛇足ですが、別の方の回答にあるような、

> 人体もプラスチックも同じ炭素で構成されており
> いずれは腐敗する物質

というのは、明らかな間違いです。「炭素で出来ているのだから腐る」というのであれば、ダイヤモンドも腐ることになるでしょう(苦笑)。

質問者さんも「信用できない」と書かれていますが、武田さんの言説の大半には、科学的根拠が伴っていません。「大学教授」の肩書に惑わされて、安易に信じることはできません。

またプラスチックのリスクについては、上述の説明からも推察できるように、むしろ大きな塊の方が限定的で、細かく崩壊すればするほど、海洋生態系に悪影響を与える危険性が増します。武田さんはそのことも理解していません。

いくら大学教授の肩書があっても、海洋プラスチック汚染に関する武田さんの知識レベルは、いわば「素人未満」ですから、耳を傾ける必要はありません。

参考にしていただければ幸いです。

ベストアンサー以外の回答

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fat********さん

2020/6/2120:15:13

武田邦彦いわく

問題なし

そもそも人体もプラスチックも同じ炭素で構成されており
いずれは腐敗する物質。

そして小さければ小さいほど消滅するのは早くなり
マイクロプラスチックであれば尚のこと

環境フォルモンなんてのはなんの根拠もない
都市伝説だそうです。

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