MMTに関していくつか質問させて下さい。 ①本を読んでると国定信用貨幣論というのが出てきますが、この言い方はレイさんは使ってないのでしょうか。誰かの造語なのでしょうか。 ②MMTにはマ

MMTに関していくつか質問させて下さい。 ①本を読んでると国定信用貨幣論というのが出てきますが、この言い方はレイさんは使ってないのでしょうか。誰かの造語なのでしょうか。 ②MMTにはマ ルクスの影響もあるというのは本当なのでしょうか。また、そちらの方面からのアプローチで書かれている日本のMMT本はあるのでしょうか。 ③MMTではインフレの具合が財政規律となるとしているみたいですけど、インフレの理由って財政赤字の拡大そのもの以外にもありますか?供給不足とかでしょうか。 1つでもいいので、詳しい方いらっしゃいましたらぜひよろしくお願いします。

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ベストアンサー

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①貨幣国定説というのはクナップの言葉ですが、 国定信用貨幣、という言葉は、どこかで使っていましたかねえ。。。 国定貨幣と信用貨幣とを結び付けたということで どなたかの造語ではないでしょうか。まあ、 レイあたりが使っていてもおかしいとは思いませんが。。。 ②MMTはもともとポストケインズ派から派生した グループですから、マルクス及びマルクス派の影響は 当然、残っています。ポストケインズ派をはじめとする 海外の異端派では、日本のマルクス派とは異なり、 マルクスを内生的貨幣供給論と位置付けるのが 通例でしたが、MMTでももっとも初期の 内生的貨幣論者として重視されています。 というか、多くの異端派が、資本制経済とは 実物の利益や効用を生産活動の基準として 行動しているのではなく、貨幣を求めて行動している、 とする「貨幣性生産経済」概念を 採用していますけれど、その概念自体 元をたどればマルクスに端を発する考え方でしょう。 また、特にポストケインジアン全体に 見られる通り、カレツキーの影響はMMTにも濃厚です。 価格理論については他にも シュタインドルやシロス=ラビーニといった マルクス派(といっても、 日本のマルクス主義者たちとはだいぶ違い、 イメージとしては、都留重人さん――初代の 経済企画庁長官で、シュンペーターの愛弟子であり、 サミュエルソンの『経済学』の 翻訳者でもありますけれど、同時に マルクス派の経済学者であり アメリカの有名なマルクス派であるスウィージーを マルクス派に導いたのが彼だとされている―― みたいな感じ)の影響が強いほか、 マルクスの「労働予備軍効果」については ほとんどのMMT派が一度は言及しているのではないでしょうか。 これはカレツキーの「完全雇用の政治経済学」と 絡めて論じられることも多いようです。 インフレについて賃金と利潤の対抗関係を 強調するのもマルクス及びマルクス派の影響でしょうし、 レイやティモワーニュは、ヒルファーディングの 『金融資本論』に端を発する、マルクス派や制度派に よく見られる「段階論」を採用しています。これは ミンスキーを経由した考え方(ミンスキーも マルクスの影響を大きく受けている)ですが、 具体的に段階論に言及するしないにかかわらず、 グラムシ(イタリアの有名なマルクス派政治家)のいう 「フォーディズム」を核とする 戦後の成長モデルと、現在の 金融資本・マネーマネージャーの運動を核とする 成長モデルとの間には大きな違いがあり 戦後の総需要管理モデルは そのままでは現在は通用しない、と考えている点は MMT派ほぼ全員に共通しているようです。 また、MMTの出発点の一つともいえる 労働者の社会参加の在り方が 就業を中心とせざるを得ない、とする規定は マルクス=ケインズの G-W-G'概念を労働者家計に当てはめたもので ドゥルプラスのいう「貨幣の自立化機能」に 類似した考え方ですが、これもマルクスの 影響といえるでしょう。 ミッチェルがカンザスグループよりマルクスの 影響が大きいとは大雑把な傾向として いっていいと思いますけれど、カンザス派が マルクスの影響を受けていない、なんてことは 全くないですよ。 ③「MMTではインフレの具合が財政規律となるとしている」 ってことはないですよ。MMTは インフレが政府支出の上限を画する、といっていますけれど、 完全雇用とインフレとどちらを優先すべきか、 といえば、完全雇用だともしています。 財政規律に関しては、国民の福祉・生活の安定などが 基準とされており、インフレなどといった 形式的なものではありません。 政府の支出以外に、民間の支出や 大きな輸出超過、輸入品価格の上昇(もともとの 価格が上昇したのか、為替レート切り下げの効果かは ともかく)、、、他にも数多くのインフレ要因が ありますが、基本的には こうしたものは単に「引き金」に過ぎず、 多くの場合、インフレは利潤と賃金の対抗関係によって 生じるとしています。つまり 製品製造原価の多くは(仕入材料も さかのぼって考えると)、労賃に還元されます。 労働組合が力が強く賃金引き上げを求め、 そして企業がマークアップ率を一定以上に保とうとし、 コストアップを製品価格に転嫁しようとすれば 内生的に貨幣が供給される経済では インフレが発生します。輸入インフレなどを 「引き金にすぎない」とMMTが言うのは こうした考え方があるからです。また フォーディズムを核とした戦後の資本制経済と 現在の資本制経済の違いは こうしたインフレを引き起こす要因の一つである 強力な労働組合が存在しなくなり、 労働者家計の貨幣賃金を守ることができなくなり、 それが企業にとっても、一方で価格引き上げの インセンティブを低くし、他方で 実際に家計の需要低下により価格を引き上げることが できなくなった、ともしています。 (もちろん企業側には、技術革新や 一製品単位当たりの内容量を減らすなどによって 「実質的に値上げ」する機会があるわけですし、それは しばしば活用されています。)

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ThanksImg質問者からのお礼コメント

大変勉強になりました。ありがとうございました!

お礼日時:8/3 7:24

その他の回答(3件)

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私の場合、三橋貴明氏が言っていたお金の理屈が分かりやすく正しいと思っていても、国民は誰も見向きもしないからと、アメリカから来たMMTとお金の理屈がほぼ同じだからと、MMTを推していたってだけなので、 本家MMTとか、歴史とか、JGPやBIなどどうでもいいのですが、それでも良ければ… ①租税貨幣論でしょうかねえ。 ②歴史には興味ありませんねえ。ケインズ先生からとは聞いていますがねえ。権威付けにも興味ありませんね。主流派の超一流の先生たちの言っていることは嘘くさくてとっても信じられないけれど、三橋氏の目的は国民に理解してもらい多数派にすることなので、説明が分かりやすい、だから三橋氏の話を聞くのです。 ③インフレって、生産能力よりも国民にお金があって購買意欲の方が上回っているってことです。デフレは生産能力があっても、国民にお金がなく購買意欲が低いっていう状態です。 高インフレでは、生産能力が低いけれど、国民のお金があるから購買意欲が大幅に上回って、モノ不足を言いますね。 正常なインフレとは、インフレ率2%くらいと言いますが、生産能力よりも若干国民にお金があり購買意欲があると言う状態のことです。 今の日本は生産能力が十分にあるのに、消費税増税や緊縮財政により国民にお金がないという不思議な状態です。 ならば、政府が減税や財政支出して国民にお金を渡し、国民の購買意欲を増やせばいい、インフレ率2%くらいまで。ただそれだけのことなのです。 普通の高インフレでは生産能力が低いことが原因です。で、

回答ありがとうございます。 私も貨幣の事実を押さえた後は、日本流のMMTをやっていけばいいと思います。三橋さんは長年努力されていますね。私も勉強を頑張ろうと思います。

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>詳しい方いらっしゃいましたら 詳しくないですがご容赦ください。 ①早速わかりません。申し訳ないです。レイ氏の「MMT現代貨幣理論入門」ではクナップの「貨幣国定説」(地代、税、罰金、手数料・・・等の義務を課しその支払い手段としての貨幣)という用語が登場します。これを指しているのかどうかまでは定かではないです。 ②マルクスの影響を多分に受けているのはおそらくミッチェル氏個人ではないかと。レイ氏の「MMT現代貨幣理論入門」で直接触れられているのは「労働の再生産」だけでした。 (「だけ」といっても人的資源を重要な実物資源とみなしているのでおおごとですが)。 ③MMTの場合、過大な支出、通貨安、実物資源不足、遊休施設の積極利用、景気刺激策、徴税が足りていない・・・とありますね。 (「供給不足」とするとどうしても「工場の生産能力・効率」みたいな話になって、MMTが言う「実物資源」とは離れていく感じがします。)

回答ありがとうございます。 中野剛志氏の「富国と強兵」には、信用貨幣論と表券主義を結合させた貨幣論を「国定信用貨幣論と呼んでおこう」とあったのですが、呼んでおいていいのか、どうなのかなぁと迷っております笑 ミッチェルさんがマルクスの影響を受けているのははっきりしてるんですね! あと、MMTでは実物資源が大事なんですね。覚えます!

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MMTとマルクスには何の類似性も無い。MMT信者が権威付けの為に強引に紐付けしてるだけ。MMTなどと言ってるのは3流経済学者、或いは経済学者とも言えない山本、三橋、藤井、中野などボンクラども。一方、MMTなどは無いと否定してるのは超一流のノーベル賞クラスの学者たち。

回答ありがとうございます。 経済学の歴史の流れを見ると、 古典派(スミスなど)→マルクス→カレツキ→ポストケインズ派…とつながっており、MMTにも影響があるのかと思いまして。