日本の卸売構造のメリットとデメリットはなんですか?

日本の卸売構造のメリットとデメリットはなんですか?

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卸と一口に言いますが、大きくは二つのパターンがあります。 メーカー→卸→最終ユーザー(業者) メーカー→卸→小売業→最終ユーザー(消費者) 当然とは思いますが、ここでの質問は後者のことだと思います。 後者が残っているのは先進国では日本が中心です。 米国などでは、卸が淘汰され、 メーカー→小売業→消費者 であるのに対して、日本は、 メーカー→卸→小売業→消費者 です。 さて、ここで、メリット、デメリットですが、これは誰にとってのという部分が、立場によって違います。 そこで、ここでは、なぜ、我が国だけ他の流通先進国と異なった形態になっているのかを解説します。 なお、ここではこの形が最も特徴的に表れている加工食品卸売業と日用雑貨卸売業について述べます。 米国でも最初は卸売業を介して取引を行っていたのですが、力を付けた小売業がメーカーと直接取引を始めます。 そして、少品種、大量販売で低価格を可能として、中小小売業を淘汰し、やがて卸もなくなりました。 しかし、米国のその状況を参考にした日本の卸は、自らの存続ために、様々な卸機能の高度化に着手しました。 米国では卸売業はなくなりましたが、中間流通機能を担う企業はあります。 つまり、物流業やメーカーの販売促進を行うブローカーなどです。 日本の卸売業はこれらの機能を強化しました。 最も顕著なのは物流機能です。 特に日本は米国と異なって、店舗面積も狭く、メーカーも店頭露出を強く意識しますので、どうしても店頭は多品種少量の陳列になります。 米国のように段ボールごと店舗に運ぶのと、日本のように倉庫で一個単位に仕分けするのとでは、コストも精度も大きく異なります。 そこで、日本の卸売業は、この小分け物流をいかにローコストで、かつ高精度で行うかを徹底的に追求しました。 また、メーカーは少ない人数で運営するために、営業の一翼を卸に任せました。 その結果、これらの機能がそれぞれの取引先に評価されたため、 大手小売業が米国のようにメーカーと直接取引して少品種大量安売り販売ができず、また消費者も多くの商品が並んでいる店を好んだこともあり、 大手小売業の寡占化が米国のようには進みませんでした。 その結果、日本では総合スーパーがほとんど姿を消し、地域密着型のスーパーの全盛となっています。 典型的には、イオンの総合スーパー部門と地域スーパーのヤオコー、ベルク、ハローズなどの業績を時系列で比較すると、びっくりするほど異なっていることがわかります。 多少端折っていますので、完ぺきにはわかりにくいかもしれませんが、こうして今の姿が出来上がっています。 これによって、消費者のメリット、デメリットを考えてみます。 今の形の消費者のメリットは、米国と違って店舗数が多いので、とにかく近くで買えて便利です。 また、商品の選択肢が多いというメリットがあります。 それでいて価格がそれほど高いわけではありません。 例えば、確かに米国ではコカ・コーラが1缶20円くらいで買えたりします。しかし、それは必ず24缶単位です。 米国のウォルマートなどでは、10メートルくらい平気で同じ商品が並んでいますし、 取引のあるメーカー商品しか並んでいないことも普通です。 ないものはない。という感じです。 日本では小さなスーパーでも醤油が40種類あり、大きなスーパーだと80種類も置いてあります。 米国のメリットで言えば、寡占化が進んで大型店が多いので、少し遠いが休みに出かければ、すべてのカテゴリーの商品が一か所で買えるなどがあるでしょう。 しかし、一方で、無いものはないという感じですが、それを気にしなければ問題はないということになります。 一口に、メリット、デメリットと言っても、国民性の問題もありますので、なかなか割り切っては言えない部分ですが、こんな感じです。 もし、質問と、回答に齟齬があるようであれば、また付け加えてお話しします。

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製造工場が一定量生産でき安定価格で供給できるが、中間業者がかむことで最終消費者価格が高くなる。