先ず、他の回答にもある様に為替レートつまり円/ドルの換算レートですね。アメリカは日本の輸出産業を助ける為に、$1=360円と言う日本に大変有利なレートを設定してくれた。
日本で360円のものがアメリカでは$1。現在のレートだと$3以上、、、
それに加えて、日本製品に対してアメリカ市場を大きく開放してくれました。基本的には日本は売りたいものは何でも売れる、と。しかし日本はまだまだ経済力が弱いから、と日本市場を固く閉ざし、日本はアメリカで何でも安く売れるのにアメリカの企業は日本に輸出が出来ない、、、
そのうち戦後に行われたアメリカによる大規模な経済援助、技術援助で日本の企業が力を付けて来て、業種によってはアメリカ産業を圧迫する様になって来ました。
日本製品に押されて家電などはアメリカの企業は倒産が続出。自動車もアメリカの「ビッグ•スリー」を押しまくる。アメリカ政府は日米間の貿易自由化を要求。日本はノラリクラリと逃げ回る、、、
日本製品の品質が高くなった事もありますが、それ以前の問題として日米の企業が「同じ土俵で」競争出来ないと言う事で大きな政治問題になり、ブッシュ大統領(親父の方)が日本へ来たりしました。
その後、日本市場も相当オープンになりましたが、アメリカ人のビジネスマンの多くは「日本はアメリカから援助を受けて強くなり、その間、アメリカ企業は日本で何も出来なかった。卑怯だ」と思っているものが今でも沢山います。
戦前は比較になりません。日本の産業が脆弱で、海外で売れるものは軽工業製品の衣類や雑貨などで、しかも品質が悪く、メード•イン•ジャパンは「安かろう、悪かろう」の代名詞でした。今はその逆ですね。
なお、現在でも日本企業、日本人がアメリカで出来るビジネス活動のすべてを、アメリカ企業が日本で出来る訳ではありません。日本は「文化が違うから」とか言って逃げていますが、自動車産業なんかアメリカ文化の中心ですが日本はそれを壊して平気な顔をしていますね(笑)。他にも例は色々あります。