観測可能な範囲(半径470億光年)の中では一様等方になっていますが,その先はどうなっていようが全く構いません。
ちなみに,「一様等方」になっているということは,過去のある時期にその範囲内で何らかの情報のやり取りがあったことを意味しています。何のやり取りもなく別々に発生した領域が,偶然同じ状態になるとは考えられないからです。これを「宇宙の地平線問題」といいます。観測可能な範囲内が一様等方になっているのは,過去にやり取りがあった小さな領域がインフレーション膨張したからだと考えられています。しかし,インフレーション膨張といえども限りがあるはずなので,その外側はむしろ一様等方ではない可能性の方が高いです。
(下の図は,須藤靖先生のサイトから引用したものですが,上で説明した話がよく表されていると思います。)