天体錯覚って本当に錯覚なのでしょうか。
天体錯覚って本当に錯覚なのでしょうか。 天体観測にハマって2、3 年なのですが、天体観測を楽しむ過程で不思議に思ったことがあります。中でも私が一番驚いたものは形のわかりやすいオリオン座なのですが、真上にある時と真横にある時では大きさが桁違いな程大きく見えます。 調べていくうちに天体錯覚というものがもたらす効果らしいということが分かったのですが、私の目には錯覚では言い表せない程大きさが違うように見えます。 調べたうちの一つの仮説では「真横には視界の中に建物があり比較がしやすく、真上で見るより大きく見える」とあり、言いたい事は分かりますが本当にそれだけ???と思います。他の仮説ではレンズ効果で大きくみえるとかそんな様な事も書いてあったかと。。。 どなたか上記の仮説より、より納得出来る仮説又は他の仮説をご存知の方いらっしゃいませんか?
ベストアンサー
残念ながら錯覚です。 人間の眼の最高解像度が得られる範囲は、満月1個分という非常に狭い範囲しかなく、周囲の像は視力0.1以下のボケた像で写りますが、気になる所に視線を送ることで脳内で緻密な風景を組み立てます。 つまり、眼で風景が見えているのではなく、脳で風景を組み立てているのです。 次に、その組み立てられた風景を認識する段階で、記憶に頼って何が見えているかを認識します。50メートル先にあって小さく見える乗用車は全長が4メートルほどある乗ることができる寸法のもので、手の上に乗っているプラモデルの車は全長が20cmほどの小さなものであると認識するわけです。 プラモデルをいくら近くから見ても、大きく見えるだけで実寸は大きくなりません。近くのものは大きく見えて当たり前。「この程度のサイズのもの」という記憶と照合が行われるからです。 一方、天体の見かけの寸法は肉眼で見る限り、状況に左右されず常に一定です。満月は0.5度ほど、オリオン座は20度ほどで、「遠くにあるから小さく見える」「近いから大きく見える」の法則が成り立ちません。 地球上の物体は、遠くにあれば小さく見えるのが当たり前です。遠くに小さく見える家屋は人が住める寸法と認識していますが、地平線近くの月や星座は寸法が変わっていないため、相対的に月や星座が巨大に見えてしまうのです。 ※大気によるレンズ効果はありません。実際に測定するとわかりますが、大気の屈折で縦方向に縮んでいるだけであって、横方向に大きくなっていません。
質問者からのお礼コメント
実際の視野の解像度は低くさらにそれを脳内で補正をしていると言う事とミニカーの遠近例え、物凄くしっくりきました!! 文章も分かりやすくて内容がスルスル入って来ました。 また、レンズ効果の件もありがとうございます。 大気によるレンズ効果って無いんですね!?知らなかったです! どの回答もBAに相応しく悩ましかったですが、今回はott✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎様をBAとさせて頂きました。
お礼日時:2020/11/26 0:40