どうして「植民地は旧宗主国の影響を未来永劫受け続ける」のでしょうか。
どうして「植民地は旧宗主国の影響を未来永劫受け続ける」のでしょうか。 ある論客が、植民地主義についてこう評論していました。かつて大国の植民地とされた地域は民族自決のために独立戦争を勝ち取ってもなお、その宗主国の因習を完全に断ち切ることは不可能な宿命だそうです。 私はそれは確かにそうだと思います。 たとえばアフリカ人はみなフランス語や英語などを話し、クリスチャンばかりです。これらは完全に旧宗主国の影響ですよね。南米だってそうです。本来はブードゥー教みたいな先住民の宗教があったでしょうし、民族言語もあるのに。 あるアフリカの若者に好きな趣味を聴いたら、フランスのサッカーリーグとか、フランスのマグレブ系のラッパーの曲を教わりました。サッカーはフランスの国技ですし、アフリカの自国の音楽ではなくフランスのポップスを聴くことに驚きました。 そして韓国だって同じじゃないでしょうか。 今韓国は国力が増して、サムスン製品やK-POPのように日本以上に国際波及力があって成功しているものもある。何より抗日感情の高い国と言われている。しかしなお、韓国を見ていると「もはや日本を手本にする必要ないんじゃないか」とさえ思う。しかし厳密には、韓国を知れば知るほど現代でも日本的影響を受けていることに気づき驚きます。 私は以前、上海に行きましたけど、租界の近代建築の美しさには惚れぼれしました。中国は今や日本以上の経済大国です。しかし、走っている車はBMWやハイエースなどばかりで、それらは清国の切り売りによる支配をした旧支配国の自動車なのです。豊かになった中国人が着ている服装も、ディオールでありユニクロであり、やはりあの時代に清国を切り売りした列強のブランドです。 今香港で起きている民主革命も、背景には英国統治時代に植え付けられた思想の影響があると言われていますし、イギリス政府は香港人に人道的観点でビザを発給を表明しています。 なぜこういうことになるんでしょうか?
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