メアリーに利用されたのではなく、元々お互いに利用し合う暗黙の了解のもとでの政略結婚でした。結婚することでメアリーにはお金が、カーライルには伯爵の地位が手に入ります。「私たちは良いチームになれる」というカーライルのセリフもありますね。 ですが婚約者として接するうちにメアリーがマシューに未練を残しているのを感じて嫉妬するようになったんだと思います。それが最後の別れ際の「(メアリーのことを)好きだった」というセリフに繋がったんではないかと。 落ち度は割とありますね。メアリーが信頼を置いているアンナをお金で釣って情報屋にしようとした事、瀕死のラビニアの部屋に行こうとしたメアリーをマシューと引き合わせたくないがために止めようとした事、メアリーの弱み(パムークの件)につけ込んでコントロールしようとした事など。束縛の激しいモラハラ男です。 マシューはカーライルの束縛の激しさに気づいてメアリーを心配していました。 挙句「お前はラビニアを愛していなかった」と言われて殴るわけですが、この時のマシューの気持ちは二通りに解釈できるでしょうね。婚約者として・自分を介抱してくれた女性としてラビニアを愛した事実を否定された事に対する怒りか、メアリーほどには深く愛せなかったという図星を突かれた事に対する怒りでしょう。あるいは両方かもしれません。