戦前の日本軍が統帥権干犯問題として、「統帥権は政府から独立して天皇にある」と主張したのは、
戦前の日本軍が統帥権干犯問題として、「統帥権は政府から独立して天皇にある」と主張したのは、 天皇は統帥も政治も権利は形だけで大本営や政府が決めた事を追認するだけで、直接天皇の意思を示さない事からすると、 統帥権は天皇に拒否権が無いなら大本営が勝手に決められるという事になりますよね?
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そうですがそれだけではありません。基本的に大本営が設置されるのは戦時中だけです。 『大日本帝国憲法』によると陸海軍大臣、参謀総長、軍令部総長、連合艦隊司令長官、各方面軍司令官など天皇に直属すると書かれてますが実態としてそんな事になってません。 質問に日本軍が…とありますが、日本軍全体の総意として統帥権干犯を主張した訳ではありません。 陸軍の一部が主張した事が問題を更にややこしくしました。 出先機関が軍の方針に逆らって戦闘を開始すると言う事が満州、華北などで行われました。 政府の方針に軍が逆らい軍の方針に出先機関が逆らうと言う最悪の事態に政府は断固たる処置を取れず黙認、追認した為に世界各国の信頼を失いました。 226事件の青年将校の例を見ても軍を勝手に動かす事は銃殺刑に相当するはずなのですが、統帥権を持ち出されると合法と言う事になってしまいます。 実態に合わない条文は死文なのでどんどん改正するべきなのですが、不磨の大典として改正されないのは『日本国憲法』と同じです。日本人は憲法を有り難い経典の様なものと考えてます。 経典ならどう解釈しようが問題ありませんが、憲法は政府を規定するものなので、例えば外国勢力が憲法を守れ!と言えば政府に足枷をはめる事も可能になってしまいます。
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございました
お礼日時:1/21 16:03