近視というのは、
"無調節の状態のとき、無限遠方から入ってきた光軸に対しての平行光線が、網膜より手前で像を結んでいる状態"
のことを言い、視力が悪い、というのと完全にイコールではありません。
視力の場合、
"(2点を2点と見分けられる)最小の可視角がどれぐらいか?"
を表したモノであり、これはたとえ光が網膜上に結ばれていても、角膜や水晶体の透明性や網膜の反応度、そのた視覚に関わる諸組織が健全に機能しているかによって、変わるため近視というのは視力の中に包含されている概念なのです。参考までに両者を数式で表すと、
"球面度数SPH(=近視の度数)=1/焦点距離[ m ]"
"視力=1/視角[ 分 ]"
となります。(1[分]は、1°を60等分した一つ分の角度のこと。)