体育系でもなければ、応募したこともありませんが
JICAの資料を取り寄せてみられれば
採用のために必要な経歴や資格が
募集要項ごとに書かれてあるので
参考になると思います。
資格といっても、専門的なものから
そのへんのカルチャーセンターや自宅学習で取れるものまで
いろいろあります。
ある程度の実績があるのなら
それ自体が採用資格になることもあるかもしれません。
ただ、資格うんぬんよりも
なぜJICAに応募しようと思ったのか
その辺りを突き詰められることが多いのではないですか。
文化も風習も違う土地で
現地の言葉を使いながら暮らす生活です。
企業から派遣される海外駐在員のように
日本の暮らしを引きずった生活は望めませんし
現地に溶け込んでなんぼという暮らしです。
生半可な意志や適応力では潰れます。
また、上から目線で「教えてあげる」という意識では
まず勤まらないと思います。
むしろ、現地を知らない自分の方が
現地の人から「教えてもらう」ということになります。
自分は日本語教師でしたが
体育教師も、教えるという意味では、私と同じだと思います。
なので、己の理想に燃えるばかりでは
採用段階で落とされることも多いのではないかと思います。
なによりそれでは、現地で生徒に受け入れられません。
今から何をすれば良いかということですが
まず、資料を取り寄せ、必要な資格を調べる。
その上で、自分がなぜJICAに参加したいと思うのか
自分の気持ちを自分の中で整理して、確固としたものとする。
あとは海外について学ぶということでしょう。
希望は訊いてくれるはずですが
派遣先の国は、自分では決められません。
その多くが、日本人にはなじみの薄い発展途上国です。
ちなみに自分の友人はガーナです。
日本しか知らない方には
最初はかなりキツイことだと思います。
体力的なものよりも、考え方の違いを
受け入れられなかったり、受け入れてもらえなかったり
泣きながら布団を噛んで寝ることも最初は多いと思います。
それは仕方のないことですが
出来るならば今のうちに
「多角的にものを見る」「多様性を見に付ける」ということを
意識しておかれるのが一番良いかもしれませんね。
自分が正しいと信じていることが
余所の土地でもそうだとは限らない、
自分が「してはいけない」と思うことが
余所の土地では「しなければならない」ことだったりする、
そんな衝撃を受け入れられる精神を鍛えることも
今のうちにやっておいて損はないと思います。
ただ、どうやればそう出来るのか、自分には解りません。
自分は現地でそういうことを学んだクチで、
日本にいては学べないことのようにも思います。
でも、そういうことが有るということを
知っておくだけでも、心構えになるのではないかと思います。