なぜ日本陸軍は突撃するときに万歳万歳と叫んだのですか? 無言で突撃した方が敵にとっては脅威ではないですか?
なぜ日本陸軍は突撃するときに万歳万歳と叫んだのですか? 無言で突撃した方が敵にとっては脅威ではないですか?
日本史・59閲覧
ベストアンサー
声を上げ突撃することを吶喊と言います。これは大声をあげて敵を浮足立たせることを目的とする場合です。あるいは味方を鼓舞する場合です。 同様の目的で、朝鮮戦争における中国義勇軍はチャルメラの音を響かせて包囲された国連軍を恐怖させ、ベトナム戦争でも、夜襲にもかかわらず北ベトナム軍はあえて喚声を上げて突撃することが有ったようです。 もちろん奇襲や本格的夜襲のときは、必要とあれば一声も発することなく敵陣に突入します。ただし戦場の夜は真っ暗闇であり、道は無きに等しく、攻撃すべき敵の陣地にたどり着ける可能性は決して高くはなく、本格的な夜襲は実際には極めて高度で困難な戦術でした。第二次世界大戦でも、多くの夜襲は複数の部隊の連携がうまくいかず、失敗することが多かったのです。ガダルカナルの第一次総攻撃や第二次総攻撃はその典型例です。 なおご指摘の万歳突撃は、あえて敵の防御銃火を誘い、その前に身を晒して玉砕することを目的に行うものであり、味方の中で気後れし、死に損なうものが無いようにあえて万歳を叫びながら突撃を行うものです。日本陸軍において小兵力を単位とする残置部隊を用いるゲリラ戦術などが用いられなかったころには、組織的抵抗ができなくなると、こういう形で玉砕する戦法が多用されたのです。敵を脅威するのではなく、上手に華やかに全滅するための戦い方なので、万歳万歳で良いのです。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございました。
お礼日時:1/22 16:25