新型コロナ対策で最も効果が見込まれるのは紫外線照射だと思うのですが、そういう流れになっていないのはなぜでしょうか?
新型コロナ対策で最も効果が見込まれるのは紫外線照射だと思うのですが、そういう流れになっていないのはなぜでしょうか? 昨年、広島大学などの研究発表のあった波長222nmの紫外線であればウイルスは秒殺でしかも人体に影響がないという無双仕様なのに。 病院の待合室の照明で実証中とのニュースを見ましたが、その後音沙汰が無いようですし、仕様が確立されれば飲食店なども恩恵を受けられると思うのですが。 もしかして利権や既得権益といった大人の事情なんでしょうか。
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ID非公開
ID非公開さん
2021/1/22 16:25
それを作っているメーカーの者です。 正直、弊社のものも日本では全くと言えるほどに売れません。普段は別の医療用機器を作っていて、いざこうなった、伝染病は戦争と同じ、「兵器なければ戦えない」で、コロナ禍が収まるまではの赤字の社会貢献でと急いで作り始めましたが、さすがにこれだけ売れないならば、馬鹿馬鹿しいから日本市場からは撤退。日本社会のことなど知ったこっちゃないと社内がなりはじめています。 利権や既得権益はありません。原因はふたつ。全て単純に日本市場からです。 ひとつが大量に日本国内に出回っている欧米以外の海外製の、何の「合理的科学的根拠」も示されていない製品です。日本の法律、薬機法もろもろ完璧に無視で、じゃんじゃん安い、はっきり言って効きもしないものが「不法広告」で売りさばかれています。実際にそれら10数種類を購入して紫外線量を測定してみましたが、全て駄目。中には有効量の1/1000にも達していなかったものすらあります。また有毒ガス、オゾンを大量に発生させてしまうもの、決してやってはならない、最も強力な254nmの「人畜植物などのある空間への直接放射」とされているものが「危険性の明記なく」、平気で大量に市販されてもいます。 しかしそれらはどれもこれも「ケタ違いに安い」ことから、ユーザーは迷わずそれらに飛びついて確実に失敗しています。 このことが本来の、しっかり性能検証され、特に「安全性」の確認を厳格にされている(日本の医療機器やそれに準じるものの性能検証、特に安全性検証は、ほぼ世界一の厳しさです。)製品の信用までも失墜させ、埋もれさせてしまっています。弊社の製品も厳しい日本の安全基準をクリアさせているために高価で、売れていません。 実は日本の薬機法や厚生労働省令のからみで、本当に効果のある紫外線照射装置の広告等は極めて制限されたものになる、つまり、「地味に控えめにあくまでも科学的根拠に忠実に」となるため、日本の法律、薬機法もろもろ完璧に無視の派手な広告、さらにケタ違いに安い販売価格の前にはひとたまりもありません。 もうひとつが日本国民の考え方です。 ここの質問板にこのようなご質問をされる方は、「良識のある方」が多く、「まずは自分がうつらず、他人にうつさないためにはどうするか」とお考えになりますが、残念ながら弊社の日本市場の調査の結果はそうではありません。 「自分さえうつらなければ良い」が多数です。 「勉強」はするが「学問」をしない国民。欧州ではこういう人を「田舎者」として見下げます。 例えば切り札の紫外線空気清浄機は理論的に、また、過去100年間の運用実績からしても万能の「微生物戦最終兵器」ですが、「個人感染防止」ではなく「集団感染防止」のためのものであり、日本国民の「自分さえうつらなければ良い」の「最大多数需要」に応えられるものではなく、一般の日本国民にとって紫外線空気清浄機は魅力的な商品ではありません。 しかし「「誰かが」設備して自分がかからないようにしなければならない」の心理的な根本がある以上、すなわち「誰かが」というのは「無責任」で、何事も前進しません。 その最も「自分さえうつらなければ良い」の根本意識が強いのが東京都民、次が大阪府民です。数字で出す客観的な市場調査は嘘をつきません。 私は日本人ですが、所属はスイス本社の医療機器メーカーで、商売人としてはスイス人。客観的に日本人を観ています。 だから東京、大阪では市中感染拡大、さらに家庭内感染でさらに拡大。欧州にも「田舎者の国」や「田舎者の街」があり、そこでは同様にしてまだまだ拡大しています。 首都の民が「田舎者だらけ」の国は、残念ながら先進国の中では日本のみです。嘘をつかない統計調査の数字は怖いです。 まあ、そういうわけで、日本では「集団感染抑制」のための「本物の紫外線照射装置」の「一般普及」は極めて難しいとみています。個人で使うマスクや消毒薬、科学的には「攻め」ではなく「防衛」の消極的なものが好まれるわけですから。 大体、日本人には「予防に勝る治療なし」の根本意識が薄く、治療薬やワクチンと言ったものに期待されるというのがあり、事実、例えばインフルエンザ治療薬の消費量は毎年、世界一多い国ですから、感染予防機器なんてものに興味が薄いのは当然のことです。 一方、「病気は予防が第一」の国民の意識の高い米国や欧州各国では、紫外線は以前から公共の建物の換気装置に大型システムとして相当に使われており、今回のコロナではそこでの集団感染を極めて効果的に防止しています。ちなみにスイスでは設備しているところでの集団感染(空気感染)報告は1件もありません。
ロングな回答、ありがとうございます! なるほど。正しく理解せず評価されない世の中の仕組みと身勝手な大衆性が阻害要因だという事ですね。 嘆かわしいです… ウーン、では在庫はあるんですね?… 以下夢想モードに入ります。 何とか、海外の実績などを使って政府にねじ込めないかなと。紫外線照射器をメインに対策打てばオリンピック開催可能なエビデンス提示したりして。 正直、真夏のフィールド競技だったら大丈夫だと思うんですよ。問題は屋内部分で体育館内やトイレや控え室や通路や選手村やプレスルームなど関係者が寄る所をカバーすれば(さすがに観客は無理かな)。もちろん既存の対策も充分に打って。政府が動けば市場も動かざるを得なくなるのでは? タレント使って啓蒙して粗悪品を排してジャパンワンチームとか言って。 どうでしょう?
質問者からのお礼コメント
貴重で重要な意見をありがとうございました。 決定的な対策が可能なのにやれない、やらないもどかしさに、憤りと悲しさと情けなさがないまぜになって涙が出そうになりました。
お礼日時:1/22 18:28