趣味の真空管アンプ作りで、回路図を見ていてフト思う事がありましたのでご教示いただければと思い投稿しました。
趣味の真空管アンプ作りで、回路図を見ていてフト思う事がありましたのでご教示いただければと思い投稿しました。 それは、プッシュ・プル アンプのOPTのP1とP2を接続して+BとP(P1とP2のパラ)でシングル用OPTとして使用可能なのか❓また、可能であれば、1次のインピーダンスは定格の二分の一になるのか❓最大定格電流は二倍になるのか❓等です。専門家の製作記事やアマチュアの方のネット記事では見た事がありません。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたらよろしくお願い致します。オオタニ
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ベストアンサー
ご質問のままでは、逆相なのでトランスとして働きません。トランスの端子盤を外して中を見ると、B端子のところでは内部に2本の絶縁被覆線が来ています。それを取り外し、添付図のように接続します。 このような接続をすると、一応トランスになります。しかし、巻線に流れる直流成分は、磁心を直流磁化してしまいます。 http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=461 には、プッシュプル用の時の許容電流 200mA が記載されています。その下にアンバランスとして 4mA という記述があります。2本のコイルに流れる電流の合計で4mAまでなら、直流磁化もなんとか許容できるかも(もちろんアンバランスは小さいほど良いんですけど)ということになります。 こんなハイパワー対応の出力トランスでも、1ワット程度を下回るような設計しかできなくなるんです。 シングル用にするには、磁心の接合部にエアギャップを設け、インダクタンスをかなり下げておきます。そうすることで、直流磁化によるインダクタンスの低下が小さくなり、実用領域では、エアギャップが狭いものより、実質的に高インダクタンスが実現できるんです。 というわけで、シングルにはシングル用のトランスを使ってください。
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ちなみに、前述のトランスを使った場合、A級シングルでは、12AU7 シングルをA2級で使い、動作点を250V 4mA程度とする動作にすると、0.64ワット程度となります。(2次側に繫ぐスピーカーも特殊なややハイインピーダンスのものをつかってもその程度です。普通のスピーカーではもっとずっと小さくなります。)
質問者からのお礼コメント
丁寧な説明、ありがとうございます。どうりで見ないはずですね。こんなつまらない疑問にも皆さんからの返答を頂きありがとうございました。大変参考になりました。
お礼日時:2/1 16:00