実際に死刑判決がでるような人と直接関わり合いになる可能性は極めて低いから、欧米では多くの一般の人も死刑反対とか言っているようですが、死刑を廃止した欧米諸国でもいまだにとんでもない凶悪犯罪があったり凶悪犯が多かったりするのは事実です。
これはどういうことなんでしょうか。
私は、少なくともこの点に関しては欧米の人は逃げているだけだと思います。
死刑、つまり物理的には人をわざと殺すことの重大さに耐えたくないから、どんな凶悪犯も殺すべきではないとか言っているのです。
欧米や欧米かぶれの人から見れば「遅れている、原始的、野蛮」とも評されようと、自分とは直接関わりのない凶悪犯であっても、もし自分が被害者や被害者遺族だったら絶対に犯人は死ぬべきだ、あるいはもし自分が犯人だったらそれほどの犯罪をしたのなら死刑でも受け入れるべきだ、と感情移入までしながら(無意識的にでしょうが)社会の安定、発展を考えているのが日本人なのではないでしょうか。