ベストアンサー
西城秀樹さんの略歴を簡単にまとめましたが、常にヒットを飛ばし続け、世間一般で全盛期と言われるのは、沢田研二さんや郷ひろみさんもそうでしたが、1980年代前半までで、1985年の「腕の中へ/愛の翼」が、オリコンで最後(通算34枚目)のトップ10入りのシングル曲になりました。 1980年代後半になると、男性アイドル歌手はソロからジャニーズ・グループの時代となり、SMAPやTOKIOなどバラエティー番組で活躍するキャラクターを備えた新たなアイドル(像)が登場しました。一方で歌番組も減り、日本の歌謡界はJ-POPと言われて、マイナーなロック・バンドが主流となりましたので、その影響もあったのではないでしょうか。西城秀樹さんはロック歌手と言っても過言ではない才覚をお持ちでしたが、純粋なアイドル・タイプの郷ひろみさん等と共に「新御三家」として括られてしまった事が、今となって考えると大変残念でした。 西城秀樹さんはそれにもめげずに、1980年代の後半以降は活動の拠点を拡げて、日本国内にとどまらず、アジア各国の音楽界にも多大な功績を残しているのではないかと考えます。また歌番組自体が減った分、活動の範囲(分野)も大きく拡げて、コンサート活動に重きをおき、ミュージカル、ドラマ、映画、舞台や番組司会としてのご活躍も増えたのでしょう。 1970年代の一時期に注目を集めて、その後売れずにテレビなどメディアから全く姿を消した方々(例えば錦野旦さん、山本リンダさん、麻丘めぐみさん、金井克子さんなど)が、西城秀樹さんが脳梗塞を発症し活動が激減した2005年頃になると、何故かメディアが一斉に取上げる様になりましたので、そういった時代の変化が認知度に影響することもあったのではないでしょうか。 ※【ヒット曲】に(売上枚数/最高順位)を明記 ◆1972年 03/25【恋する季節】歌手デビュー(5.8万枚/第42位) 08/08 ファーストコンサート(芝・郵便貯金ホール)。 10/02【恋の約束】初のオリコントップ20(14.0万枚/第18位) 11/25【チャンスは一度】スマッシュ・ヒット(9.9万枚/第20位) ◆1973年 02/25【青春に賭けよう】スマッシュ・ヒット(12.1万枚/第16位) 03/26 デビュー1周年記念コンサート(大阪・毎日ホール) 06/25【情熱の嵐】初のオリコントップ10(24.6万枚/第6位) 09/24【ちぎれた愛】初のオリコン1位(47.5万枚/第1位) 12/24【愛の十字架】連続オリコン1位(35.2万枚/第1位) 12/31 レコード大賞【歌唱賞】「ちぎれた愛」(~74年) ◆1974年 02/25【薔薇の鎖】大ヒット(33.4万枚/第3位) 05/25【激しい恋】大ヒット(58.4万枚/第2位) 08/03 第1回大阪球場コンサート(単独球場コンサートは日本初) 08/25【傷だらけのローラ】大ヒット(34.0万枚/第2位) 11/25【涙と友情】ヒット(27.4万枚/第4位) 11/26 歌謡大賞【放送音楽賞】「傷だらけのローラ」 12/08 有線大賞【大衆賞】「激しい恋」 12/31 レコード大賞【歌唱賞】「傷だらけのローラ」(2年連続) 12/31 紅白初出場「傷だらけのローラ」(~84年) ◆1975年 01/30 ゴールデン・アロー賞【グラフ賞】 02/15 海外初進出作品「LOLA」カナダでヒットチャート2位 02/25【この愛のときめき】ヒット(27.7万枚/第3位) 05/25【恋の暴走】大ヒット(34.1万枚/第3位) 10/10 ドキュメンタリー映画『ブロウアップ ヒデキ』 10/25【白い教会】ヒット(22.6万枚/第4位) 11/03 第1回日本武道館コンサート(日本人ソロ歌手で初) ◆1976年 02/25【君よ抱かれて熱くなれ】大ヒット(33.6万枚/第3位) 03/19 初の海外(ハワイ・ホノルル)コンサート 06/05【ジャガー】ヒット(23.7万枚/第3位) 06/27 東京音楽祭・世界大会「ジャガー」 09/05【若き獅子たち】ヒット(23.0万枚/第3位) 12/20【ラストシーン】ヒット(22.6万枚/第4位) 12/31 レコード大賞【歌唱賞】「若き獅子たち」 ◆1977年 03/15【ブーメランストリート】ヒット(21.2万枚/第6位) 07/08 初の劇団四季ミュージカル『わが青春の北壁』主演。 11/20 NHKビッグショー『若さを誇らしく思う時に』出演。 ◆1978年 02/09【ブーツをぬいで朝食を】ザ・ベストテン1位(21.7万枚/第7位) 03/05【あなたと愛のために】ヒット(21.4万枚/第6位) 05/25【炎】ヒット(25.7万枚/第5位) 06/18 東京音楽祭・世界大会【外国審査員団賞】「炎」 07/22 第1回後楽園球場コンサート『BIG GAME'78 HIDEKI』 08/25【ブルースカイブルー】ヒット(29.3万枚/第3位) 11/15 歌謡大賞【放送音楽賞】「ブルースカイブルー」(~81年) 12/31 レコード大賞【金賞】「ブルースカイブルー」(~83年) ◆1979年 03/12【YOUNG MAN(Y.M.C.A.)】3曲目のオリコン1位(80.8万枚/第1位) 05/21【ホップ、ステップ、ジャンプ】大ヒット(36.9万枚/第2位) 10/18【勇気があれば】ザ・ベストテン1位(30.8万枚/第3位) 11/23 歌謡大賞【大賞】「YOUNG MAN」 12/02 有線大賞【有線音楽賞】「YOUNG MAN」 ◆1980年 01/05【悲しき友情】ヒット(27.4万枚/第6位) 03/21【愛の園(AI NO SONO)】ヒット(23.8万枚/第7位) 12/21【眠れぬ夜】ヒット(27.1万枚/第10位) ◆1981年 04/06【リトルガール】シングル30曲オリコン史上初トップ10(19.5万枚/第9位) 09/12 香港初のコンサート(アジア進出の先駆け) 11/12 歌謡大賞【放送音楽賞】「センチメンタル・ガール」(4年連続) ◆1982年 03/25【南十字星】シングル通算売上1000万枚突破(22.9万枚/第6位) ・デビュー10周年記念作品として、同名タイトル映画『南十字星』の主題歌。 ◆1983年 01/21 芸能事務所『アースコーポレーション』設立。 08/06 第10回大阪球場ファイナル・コンサート『BIG GAME'83 HIDEKI FINAL』 12/31 レコード大賞【金賞】「ギャランドゥ」(6年連続) ◆1984年 04/01 東京音楽祭・世界大会【銀賞】「Do You Know」 05/04 7年ぶりミュージカル『デュエット』主演。 12/31 紅白出場「抱きしめてジルバ」(11年連続) ◆1985年 01/19 50枚目シングル「一万光年の愛」発表第12回日本武道館コンサート。 12/16【腕の中へ】/【愛の翼】3年ぶりオリコントップ10(11.2万枚/第10位) ◆1986年 05/17 12年ぶり映画『傷だらけの勲章』主演。 10/14 海外(アジア各国)ツアー『Caravan From Tokyo』開始。 ◆1987年 03/05 中国本土初のコンサート。 ◆1988年 09/16 ソウルオリンピック前夜祭出演。韓国初の日本歌「傷だらけのローラ」歌唱 ◆1989年 06/01 ミュージカル『坂本龍馬』主演。 ◆1991年 04/21【走れ正直者】初のアニメソング(11.4万枚/第17位) 05/11 デビュー20周年記念コンサート『FRONTIER ROAD』。 ◆1994年 12/31 紅白再出場「YOUNG MAN」(~95年) ◆1995年 03/09 39(Thank you)歳記念コンサート『HIDEKI SAIJO CONCERT 39』。 12/31 紅白出場「YOUNG MAN」(2年連続) ◆1996年 07/03 ロックミュージカル『Rock To The Future』出演。 中国・大連市での国際ファッションショー前夜祭出演。 ◆1997年 12/31 紅白再出場「moment」(~01年) ◆1998年 04/05 音楽番組『青春のポップス』レギュラー司会。 中国・万里の長城での野外コンサート(外国人歌手初) ◆2000年 03/31 80枚目シングル「Bailamos」発売記念コンサート『Bailamos 2000』。 11/28 日本ジュエリーベストドレッサー賞。 ◆2001年 10/01 デビュー30周年記念コンサートツアー。 12/31 紅白出場「Jasmine」(5年連続) ◆2003年 06/21 脳梗塞発症(1度目) 07/23 85枚目シングル「粗大ゴミじゃねぇ」発売。 ◆2004年 03/06 NHKミュージック・イン・ドラマ『ホシに願いを』出演。 ◆2006年 09/27 3年ぶりシングル「めぐり逢い」発売。 ◆2007年 03/22 香港40周年記念イベント『IFPI Top Sales Music Award』表彰 ◆2008年 03/30 NHK朝の連続テレビ小説『つばさ』レギュラー出演。 ◆2011年 12/20 脳梗塞再発(2度目) ◆2015年 04/13 還暦記念アルバム『心響 -KODOU-』発売。
6人がナイス!しています
西城秀樹さんは、男らしく整った顔だちとそれでいてセクシーな目鼻だち、さらに長身で脚の長いスラリとスリムなスタイルによる、ダイナミックなアクションと、ハスキーでエモーショナルな歌声による、全身全霊をささげた様な絶唱での、奇跡のビブラートを効かせた圧倒的な歌唱力、そしてそこから生ずる唯一無二のスケールの壮大な音楽の世界観と、まさに規格外にカッコいい方でした。そして常に前向きな姿勢とチャレンジ精神、誠実で人懐っこく愛らしい性格、抜群の運動神経も備えていました。 他の歌手のファンの方から、西城秀樹さんには熱狂的なファンが多く少しウザいと言われてきましたが、それだけ奥深く神秘的で、知れば知るほど際限なく湧き出てくる様な魅力を備えているからです。それは、ファンになってみれば、直ぐに分かることですし、ファンにならなければ、永遠に分からないことだと思います。
質問者からのお礼コメント
箇条書きにして下さったので、分かりやすく拝見しました。 ヒット曲の多さに驚いていますが、平成の時代は海外で活動をされていて、そんなに国内では仕事されていなかったのですね。 ユーチューブで曲を探します。ありがとうございました。
お礼日時:2/5 10:58