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戦時に潜水艦が水中にいるとします。潜水艦を撃沈するのに海面上の艦船から爆雷を投下するでしょう。

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第二次大戦中の話であることを前提として申し上げます。 殆んどの爆雷は、潜水艦に直接命中してその衝撃で爆発させるのではなく、投下前にセットした水深で水圧を検知して爆発するようになっています。 航空機から地上に投下する爆弾の場合、爆発した場所から数十メートル離れても爆風や破片で被害を与えたりる出来ますが、海中の爆雷はそこまで大きな威力はありません。 「水の抵抗」のせいです。記録映像などを見ると海中で爆雷が炸裂すると海面が小山のように盛り上がる大きな水柱が立つので物凄い威力に感じてしまいますが。 爆雷が海中で炸裂するとエネルギーは均等に全周に拡がるのではなく、水圧の高い下(海底)方向へはあまり届かず、水圧の低い上(海面)方向へより拡がり、最後は海面に届いて水柱になります。ですから、水深が深ければ深い程、爆雷の炸裂で被害の及ぶ範囲は小さくなります。 しかも、海中の潜水艦は鋼鉄で覆われ、海上の船と異なり生身の人間が剥き出しで乗ってる訳でもありません。ただでさえ水の抵抗で威力の弱った破片で艦体に穴をあけるのは少しでも距離が離れると難しくなります。 海面(水面)に向けて機関銃などを撃ってる場面を映画で見たことはありませんか?大気中なら1キロ先でも届く機関銃弾が、水中に撃ち込むと殺傷力があるのは数メートル程度までだそうです。 爆雷でも小型から大型まで中に装填された炸薬の量は違いますから一概には言えませんが、一般的な爆雷だと水深100メートルを超すと潜水艦から数メートル以内で炸裂しないと潜水艦の艦体を破壊して浸水させる威力は無いそうです。 また、これも映画でよく出るドラム缶型の爆雷ですが、海面に投下して沈んで行く速度は毎秒7~8メートル程度(これまた水の抵抗の為)。水深100メートルに到達するのは10秒~十数秒かかります。 駆逐艦や駆潜艇などの対潜艦艇は爆雷が水中で炸裂する音まで拾うと聴音機が破壊されたり、ソナーマンの耳がやられかねないので、爆雷を投下すると聴音を一時的に止めます。海中の潜水艦はそのチャンスを利用して、爆雷が投下された音を聞いたら電動モーターを全力で回して海中を移動します。 その当時の潜水艦の水中速度はせいぜい7~8ノット(時速13~15キロ)。ママチャリ並みの速度しか出ませんが、それでも爆雷が自分の潜む深度まで沈降してくるまでには10秒で4~50メートルは移動出来ます。 先に書いたように爆雷の炸裂で潜水艦の艦体が破壊されるのは潜水艦から数メートル以内ですから、たった4~50メートルの移動でも爆雷をかわす可能性があるわけです。 しかも、爆雷が炸裂した後暫くは海中がメチャメチャにかき回されてソナーによる探知が出来ないので、潜水艦は少しでも対潜艦艇から遠ざかろうと全速力で水中を走ります。いくらママチャリ並みの速度でも1分間全速力で走ると2~300メートルは遠ざかれるし、モーターを止めても惰性である程度は動き続けますから熟練の潜水艦長だと対潜艦艇の目を欺いて脱出する事もありました。 一方で、対潜艦艇の方も潜水艦を撃沈する可能性を高める為、爆雷を艦尾から投下するだけでなく、火薬や圧縮空気の力を利用した「爆雷投射機」も用いて、艦の横方向へも爆雷を投入れ、数個~十数個の爆雷を同時に投下して潜水艦を包み込むように爆発させる戦法を取るようになりました。 それでも、例え何十個落とそうが爆発で聴音が出来なくなる事はどうしようもありません。また、爆雷を船の進む方向に投射すると海中に沈んで爆発する爆雷の真上を対潜艦艇が通ると自分も傷付いてしまいますから、艦の進行方向と逆、後ろや横にしか爆雷を落とせません。 潜水艦の方もそれを分かってますから水上を走る対潜艦艇の進行方向を見極めて爆雷を避けるように動きます。 この欠点を解消しようとイギリスで開発されたのが「ヘッジホッグ」と呼ばれた対潜迫撃砲です。 これまでの爆雷と異なり、対潜艦艇の進行方向に向かって24個の小型爆雷を発射します。空中を飛ばして前方に発射するのでこれまでの艦尾から投下するドラム缶型の爆雷のように大きく重くはありません。1個あたりの火薬量も10数kgで威力は大きくありません。 ヘッジホッグはこれまでの爆雷と異なり、潜水艦に直接命中した時だけ爆発するようになっています。1個あたりの威力は小さくとも、1つでも潜水艦に命中すればその爆発の衝撃で残りも全て爆発しますので、潜水艦は24個の小型爆雷の一斉爆発に包み込まれる事になります。 また、先に書いたように爆雷が水中で炸裂すると海水がかき回されて暫くソナーが使えなくなり、その隙を利用して潜水艦は対潜艦艇の追跡をかわす事も出来ましたが、ヘッジホッグは潜水艦に直接命中しない限り爆発しないので、潜水艦に被害を及ぼさなかった無駄な爆発でソナーが使えなくなる事もなく、ソナー探知を続ける事が出来ました。 しかも、これまでの爆雷と異なり対潜艦艇が潜水艦の頭上に来る前に爆雷が飛んで来るので逃れるのが困難になりました。 開発したイギリス、そして同盟国のアメリカでもヘッジホッグは盛んに用いられる事になり、ドイツのUボートも日本の潜水艦も被害が拡大しました。 第二次大戦終了後、ヘッジホッグは日本の海上自衛隊にも供与されました。昭和30年代の駆潜艇や護衛艦の写真を検索すると、艦橋の前にボーリングのピンを逆さにしたような形のヘッジホッグを見ることが出来ます。

現代の対潜攻撃兵器で爆雷が廃れてしまったのは潜水艦の水中速度と潜航深度の増大が原因です。 原潜でない通常動力の潜水艦でも水中最高速度は20ノット前後出せます。時速37キロ、毎秒10メートルちょっとです。そして、潜航深度も300メートルは普通ですから、毎秒10メートル沈降していく爆雷が300メートルに達するには30秒。その間に潜水艦は300メートル移動しますから、被害を与えるなど到底不可能。ましてや、水中速度がさらに速く、潜航深度もより深い事が多い原潜相手では自然に沈降する爆雷どころかヘッジホッグでも全く通用しません。 そこで、自ら航走して潜水艦を追いかける対潜ホーミング魚雷が攻撃の手段となりました。 爆雷は、攻撃兵器ではなく威嚇用(戦争時ではなく平時に国籍不明潜水艦を発見したときの脅し)として一部の国で残されている程度です。

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設定した深度で爆発するようになっていました。直撃ではなくても十分です。

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直撃でなくとも至近爆発でわずかでも船殻に損傷すれば高圧の深海においてはそこから浸水圧壊するおそれがあったり、そこまでいかずとも損傷面に水圧や歪みが集中して被害が拡大するため、潜水艦は他の艦艇に比べれば攻撃に対しては非常に脆いです 近現代だと高速で沈降追尾する短魚雷や、直接接触せずとも時限信管や発射時の調整深度で起爆する爆雷などがあります

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爆雷には「何mの深さまで沈んだ時爆発させる」という調整機能があり、潜水艦に当たって爆発するのではなく、設定された深さで爆発するんです。 で「潜水艦はたぶん100mから150mくらいの所にいる」と思ったら(だいたい音の反射で判断する) 100mや150mで爆発するようにセトして落とすのです。 そして、爆雷は潜水艦から数十m離れていても潜水艦の船体をヘシ折るくらいの爆発力があるのです。 しかしそういう爆発がたくさんあった後、潜水艦が本当に沈んだかどうか、海水の中の泡の音などがじゃまをして、潜水艦の音が聞き取れなくなるので「油が浮いてきたから、沈んだのだろう」と判断したりするのです。

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水中衝撃波で十分損傷は与えられます。至近弾で良いんですよ。 尚、潜水艦戦の主眼は敵潜の撃沈ではなく、牽制です。 現実問題現代の潜水艦が息を確実に捕捉するのは難しく、水上艦や航空機が敵潜の存在を感知し(正確な位置を把握しているわけではないが存在していることは把握している状態)、厳戒態勢に入っていることを知らしめて追い払えれば十分です。 捕捉が難しいといっても魚雷を発射したり、また激しく動くとなれば別です。 敵潜を艦艇の近くで自由に動かさせない、これが対潜水艦潜の基本です。 *潜水艦は何らかの任務を負って活動しているわけで、敵対する側は潜水艦にその任務を達成させないのが重要です。その手段で一番確実なのは撃沈ですが、牽制して相手に身動きをさせないでも良いのです。