朝鮮半島から渡来した民族に関しては誤解されている人が多いのですが現在の半島にいます朝鮮民族ではありません。多くの百済人や高句麗人が朝鮮民族に追われて日本に渡ってきました。彼らは日本民族と同族民族です。
民族とは遺伝子で決まるわけではありません。特に重要なものが言語や宗教です。隋書にも記載されているらしいですが,百済人や高句麗人が何故戦に敗れて倭(日本)に渡ってきたのかは,話している言葉が倭語ですし,宗教が神道や仏教です。つまり日本民族と同族民族だったからです。
当時のヤマト朝廷は彼らに幾つかの帰化地を与えました。その一つが高崎から八王子まで八高線という鉄道が走っていますがその沿線です。高崎には多胡郡というまさしく帰化人のための郡がありますし,埼玉には高麗神社を初めとして朝鮮半島では無いかと勘違いするほどの朝鮮系の地名があります。
しかしながらこれらの地方でのゲノム解析からは朝鮮民族との一致は見られません。むしろ縄文系の遺伝子を持っていることが分かってきたようです。このことは2つのケースが考えられているようです。①百済人や高句麗人はまず九州に上陸しそこに少し止まったため現地の縄文人と混血し東日本等にも広まった。②隋書で高句麗,百済,倭は行き来があったと記載されているそうですからその当時朝鮮半島で既に混血が進んでいた。これは今後の宿題のようです。