国家公務員倫理法(平成11年法律第129号)第5条第1項に基づく国家公務員倫理規程(平成12年政令第101号)第3条第1項第6号は「職員は、 (許認可の申請者などの)利害関係者から供応接待を受けてはならない。」旨定めています。
今回は同僚の上級国民様(キャリア高級官僚様)らも処分されていますから、国家公務員倫理法という法律を犯していることは間違いありません。
さて、この法律では、違反者に対しては懲戒処分(免職、停職、減給、戒告)を定めているだけであり、例えば「利害関係者から供応接待を受けた職員は、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。」などというような罰則規定がないため、違法行為でありながら、犯罪行為ではなく、警察官や検事は、逮捕どころか取調べすらもできないのです。
逮捕すれば、警察官や検事は、公務員職権乱用罪で逆逮捕されてしまいますね!
おまけに、国家公務員一般職は既に退職していて、国家公務員倫理法の対象外の国家公務員特別職なので、懲戒処分すらもできず、給与の6割を1か月分自主返納して年収1932万8750円の官職には留まるのだとか。
また、報道によれば「1人7万4203円を負担した民間企業の役員らが、利害関係者とは知らなかった。総理(当時は内閣官房長官)の息子様だとは認識していなかった。」旨の答弁をしているのだとか。
衆議院予算委員会では、参考人招致であり、宣誓証人喚問ではないので、例え仮に虚偽の答弁をしていたとしても、証人偽証罪にも問われません。
法曹をたくさん輩出している私立の雄・早稲田大学法学部を卒業して当時の国家公務員採用Ⅰ種(旧上級甲種)試験に最終合格していて法律を知り、頭も良く、記憶力もスンバラシクあるのに…。
国家公務員倫理法制定のきっかけとなった大蔵省(解体後の現在は財務省と金融庁)局長らの「ノーパンしゃぶしゃぶ接待事件」では、当時のキャリア官僚7人が東京地方検察庁特別捜査部に刑法が定める収賄罪で通常逮捕・勾留され、後に起訴されて執行猶予付きの懲役の有罪判決が下って判決は確定(官職は自動失職して退職金ゼロ)しています。
しかしながら、刑法の収賄罪の適用は、判例や法解釈学ではメチャクチャ高いハードルなので、これも難しいのではないかと思います。
また、国家公務員法(昭和22年法律第120号)で1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処すると定めのある秘密漏洩罪(同法第109条第12号、第100条第1項)も、証拠がなく、公訴時効も令和4年11月に迫っています。
なお、長野県軽井沢町元町議の岩田薫氏が共同代表を務める市民団体は、令和3年2月26日、平成28年以降で接待回数合計39回、接待金額合計60万円超の供応接待に関わった年商150億円の衛星放送許認可申請者という利害関係のある当時の■■■社社長や政府高官の長男で子会社取締役の■■■氏ら4人には贈賄容疑、接待を受けた某省の■■■■総務審議官や某省出身の政府高官■■■■■氏ら13人には収賄容疑があると主張して処罰を求める告訴状を東京地方検察庁検察官に提出したとの報道。
今後は、特捜(東京地方検察庁特別捜査部検察官検事ら)の汚職捜査の手腕・実体的真実解明力に大いに期待したいところですね!
ところで、貧給で下級国民野郎の私は、緊急事態宣言の切れる来月某日夜、私の親族である若い独身女性医師(初期臨床研修医で薄給)と東京・銀座において2人で会食予定ですが、国民の税金から毎月117万5000円、年収1932万8750円も支給されている政府高官の上級国民様とは大きく異なり、酷給の下級国民野郎の私には1人7万4203円の会食はとてもとも無理で、1人税込8800円の特別蟹しゃぶ会席が最大限度の超奮発なのです(泣)!
女医から、次は虎ノ門の和食レストランでA5ランク神戸牛12番の和牛ステーキ350gと本生マグロ・トロづくし海鮮料理が食べたいとせがまれたら、どうしよう。
月給117万5000円・年収1932万8750円の上級国民様ですか。夫婦共稼ぎで世帯収入3800万円超のキャリア高級官僚様夫婦ですか。1人7万4203円の供用接待ですか。一方、テレビで、3つの非正規パートを掛け持ちする母親が新型コロナ禍により大幅減収となって児童扶養手当もカットされた一人親家庭の小学生達が「こども食堂」で賞味期限切れ直前の寄付食材で作った夕食を食する姿や、バイトが消失した大学生が1日200円の食費で半額シール付きのもやし1袋を買って自分で炒めて食べている姿を見ていたら、私は本当に本当に悲しく悲しく涙が止まらなくなってしまいました!!!!
1日200円の食費って、死刑囚や懲役受刑者の1日分の食費421円より安いって、どういうこと!
泣きながら、フツフツと怒りがこみ上げ噴出してきました!!!!!!