仮に、1KWhを25円とすると、賠償金の10兆円/25円=4000億KWhとなります。
この値を仮に福島第一原発の稼働開始から事故発生までの40年で割った場合、一年あたり100億KWhとなります。
一年を時間で直すと、365.25day×24h=8766hとなりますが、100億KWh/8766h=114万KWとなるので、定期点検での停止などを考えると、おおざっぱに言って、福島第一原発の6基中の2基が約40年間かけて発電した電力の販売価格ぐらいになるのではないでしょうか。
この計算が正しいとすると、廃炉の費用や処理済み核燃料の処分費用を除くと、福島第一原発は、約40年間稼働して10兆円程度(一年あたり約250億円)の利益を得たのではないかと思いますが、この利益は恐らく、賠償費用だけで全て吹っ飛んでしまったのではないでしょうか。
福島第一原発の建設費用と事故対応費用と廃炉費用と使用済み核燃料の処分費用等を全て合わせると、100兆円(一年あたり2.5兆円)をはるかに超えると思いますが、この費用はまるまる赤字という事になるのではないでしょうか。
原発推進派は、これでも原発のコストが安いと言い張っていますが、私は常軌を逸しているとしか思えません。