福島原発の処理水には、トリチウム以外にも11種類の核種が含まれているんですか?
福島原発の処理水には、トリチウム以外にも11種類の核種が含まれているんですか?
ベストアンサー
トリチウム以外にも12種類の核種が僅かに含まれているのは事実です。 類似の質問があり、他でも回答しましたが、だから何?という話です。 今回、海洋放出を決めた処理水には、これまで原発から放出してきたトリチウム水とは、厳密に言えば、トリチウム以外の核種が若干は含まれているという点が異なり、これを理由に中国、韓国及び「放射腦」が批判していますが、科学的にはまったくの的外れの批判です。化学的な毒性物質と放射性物質の違いを理解できていないのです。 トリチウム以外の放射性物質が何種類あろうが、結局は、それによる被曝がどれくらいあるかの問題です。 海洋放出の放射能の基準は6万Bq/リットル(kg)、飲料水の放射能の基準は、1万Bq/リットル(kg)以下であり、トリチウムであろうが他の放射性物質であろうが同じです。しかも、今回の海洋放出の濃度は、国際基準の6万Bq/kg以下ではなく、その1/40であり、飲料水基準の1万Bq/kg以下に対しては1/7以下(約1500Bq/kg以下)としています。 過剰に低くすることで風評被害を抑えようとしているのでしょうが、民主党政権時代に科学的根拠も無く、食品基準を大幅に下げたことで却って風評被害を招いたことと同じことが起きる懸念があります。即ち、メディアが1500Bq/kg以下を盾にとり、これを少しでも上回ると、基準値以上のトリチウムを放出、と騒ぐことで、風評被害を招くことです。 福島以外の原子力施設は国際基準(6万Bq/kg以下)に基づいて放出しているのですから、福島も同じにすれば良いのです。ダブルスタンダードは混乱の元です。 飲料水の基準である1万Bq/リットルの水を、毎日2リットルずつ飲み続けても、1年間の内部被曝量は、たったの0.3mSvであり、まったく問題はありません。 そもそも人の体内にも約7000Bqの放射性物質があり、牛乳にもビールにも放射性物質は含まれていますし、食パン、お米、牛肉、魚、ポテトチップスなどの食料品にも放射性物質は含まれているのです。
1人がナイス!しています
質問者からのお礼コメント
詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!
お礼日時:2021/5/14 12:38