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ビートルズで1番好きなアルバムがマジカルミステリーツアーって珍しいですかね?

回答(15件)

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「マジカル」が一番好きでも全然おかしくはないよ。 「サージェント・ペパーズ」を制作し、世界同時中継の「Our World」に英国代表として出演して「愛こそはすべて」を披露して、ビートルズのキャリア、創造性のピークとなった1967年。この年は「サマー・オブ・ラブ」の年、20世紀でもそう幾度もない文化的な大変動のあった年で、その流れの最先端にビートルズはいた。 その1967年の「ペパー」収録曲以外の全発表曲が集まっているんだもの、パワーが漲っていないはずがない。楽曲自体の魅力に乏しい作品も多い「ペパー」より、個々の作品の出来栄えは明らかに上回っている。後半の6曲は、1967年に発表された3枚のシングルのAB面全曲のヒット・パレードなのだから、素晴らしい楽曲ばかりに決まっている。通して聴くと、天才たちの創作力の爆発とはこういうものかと感嘆せずにいられない。 ただ、「一枚のアルバム」としてマイ・フェイバリットに挙げることについて躊躇する人が少なくないのは、これが米キャピトルによる「編集盤」だから。アルバムの曲順もジャケットも、ビートルズとジョージ・マーティンの意思が貫徹されている英国盤オリジナル・アルバム(意思が貫徹されているとは言いがたいのもあるが、一応そう見なされている)とは、同列に論じられないと考える人が多いということだ。 イギリスでは、同タイトルのテレビ映画のサントラ盤としてEP2枚組という中途半端な形で発表された6曲を収めたアナログA面と、1967年のシングル作品5曲を並べただけのアナログB面。単なる寄せ集めといわれればその通りで、これを公式オリジナル・アルバムと並べて、それより上に評価するのはいかがなものか、とためらう人がいるのも無理はない。 しかし評価されるべきはあくまで「一枚のアルバムとしての統一感」だ。寄せ集めの編集盤なのは確かだが、このLPには偶然生まれたものにせよ、「1967年、絶頂期のビートルズ」の魅力を凝縮した見事な統一感がある。 このLPは米キャピトル編集盤などそれまで相手にしてこなかったイギリスでも評判が良く、大量に輸入されて全英アルバム・チャートにもランクインした。そして1987年のビートルズ作品のCD化に際して、本作は米キャピトル編集盤で唯一、英盤公式オリジナル・アルバムと同等の扱いを受けることになった。 偶然生じた効果だとしても、「一つのアルバム」としての纏まりがあるということを、マーティンも、当時存命のビートル3人も認めたことになる。 だからすでに、自分にとってのビートルズのベスト・アルバムは「マジカル」です、と堂々と言ってもいい時代になっていると思う。編集盤であることに引っ掛かりを覚える人は多いから、これをベストに推す人は今も多くはないが、「でも好きなアルバム」という人は物凄くたくさんいるはず。 これがマイ・フェイバリットでも全然おかしくはないから、胸を張ってそう言って構わないでしょう。だって、当事者たちがオリジナル・アルバムに準ずる一枚としてすでに承認しているんだから。 「アビイ・ロード」があまり好きじゃない、っていうのもよく分かる。 70~80年代まで、ほとんどの評論家が「アビイ・ロード」は「ペパー」と並ぶ文句なしのビートルズの最高傑作アルバムに挙げていた。最終的にアルバム「レット・イット・ビー」となる「ゲット・バック」プロジェクトの失敗のあと、そのリベンジとしてビートルズがグループとして最後の底力を発揮し、有終の美を飾った傑作アルバムということだ。 でも「アビイ」は、ある意味で一番ビートルズらしくない、「大人のアルバム」でもある。 ビートルズの凄い所は、断トツで人気ナンバー・ワンのグループでいながら、ほとんど暴走に近い無謀な音楽的実験の道を突き進み、そしてそれを成功させてしまったことだ。一番人気のトップアイドルなんて一番保守的なのが普通だろう。自分たちのパブリックイメージを壊さないように、新しさはスパイス程度にして、今までの路線の拡大再生産に勤しむのが普通だ。それがたくさんいる自分たちのファンを裏切らない道であり、自分たちに関わることで生計を得ている多くの関係者に報いる道でもある。そうするのが「プロフェッショナル」であり、「大人」というものだろう。 しかしビートルズ、特にジョンはそういう道を取らなかった。一作ごとにファンの期待を裏切るような急激な変わり方をした。ファンがこれを聴いてどう思うかを忖度するより、自分たちはこういう表現を試したいから実行するのだ、というやんちゃなアマチュアリズムを優先した。 「リボルバー」から後のビートルズは、半世紀後の今聴いても十分すぎるほど「過激」だし、その永遠の過激さがあるから、今もって「オールディーズ」として過去の音楽にならない新鮮さがあるのだろう。 でも「アビイ」には、その過激さがない。「ホワイト・アルバム」まではあった「そこまでする?」というトンがッた前衛精神は影をひそめている。 このアルバムの制作時、メンバーは「これが最後」だということを明確に意識していたはずだ(そうでなければ『ジ・エンド』なんて曲は作らない)。 このアルバムはビートルズが「卒業制作」として作ったものと言えるかもしれない。ビートルズという「実験学校」で色々やってきたことの成果だけを、完成された作品群として最後に提出したものだ。ここには常にファンの予想を裏切り戸惑わせてきたやんちゃなビートルズはなく、万人が納得するような堂々たる落ち着きだけがある。その意味で、「アビイ」はビートルズが最後にただ一つ作ったプロのアルバムであり、大人のアルバムだ。 「アビイ」は来るべき70年代を予見するアルバムだった。70年代のロックのトップ・アーティストが制作するアルバムはどれも本作のように、じっくり時間をかけ、マルチトラックの機材で音を分厚く重ねた、完成度の高い「プロの作品」「大人の作品」となり、そういう作品が評論家から高い評価を受けていた。 そういう70年代的な時代風潮の中では、「大人のロック」の先駆けともいえる「アビイ」がビートルズの文句なしの最高傑作と位置付けられたのも当然のことだった。 でもそういう時代風潮は、「小難しいこと考えて大袈裟な曲ばっかり作ってんじゃねえ、ロックはギターとドラムだけのスリー・コードでいいんだ」という「やんちゃ」で「アマチュアリズム」の塊であるパンク・ロックの異議申し立てで粉砕されることになる。 さらに80~90年代のオルタナティブロック、グランジの隆盛でロックが「完成度」「プロフェッショナリズム」よりも、再び60年代的な実験精神を尊重する時代が来ると、ビートルズとしては例外的な「完成されたプロのアルバム」だった「アビイ」は、相対的に評価を下げてしまった。 代わって、発表当時はアイドル(まだコンサート活動継続中)の作品集としてはあまりに過激すぎて皆が戸惑った「リボルバー」や、あまりにたくさんの要素をぶち込み、さらにそれを未整理のデモ・テープのような形のまま放り出して世に出したために、発表当初は誰もが消化不良を起こして「散漫」の一言で片づけられていた「ホワイト・アルバム」の実験精神や先進性が高く評価される時代になった。「ホワイト」など、今のDJが作る断片を継ぎ合わせたミックス・テープそのもので、その先進性は時代を超えている。時代がやっとこの作品集の真価を正しく理解できるところまで追いついた、というべきだろう。 「アビイ」は、良い曲が多いので自分は好きなアルバムだけど、あまり好きじゃない、という人がいるのも十分理解できる。これはやんちゃでアマチュアリズムを尊重し不完全主義をモットーとしていたビートルズからもっとも遠い、「プロ」「大人」の作品だから。 ポールは「アビイ」を完成させて、まだビートルズはやっていける、と思っていたらしい。彼は70年代もこの続編のようなアルバムを引き続き作って、大人のビートルズとして存続させることを願った。 しかしジョンはそうではなかった。彼は70年代に「いまビートルズが再結成しても『アビイ・ロード』みたいなアルバムしか作れない」と語っていたそうだ。あのような高い水準のアルバムをあと何枚も作れるというなら是非そうして頂きたかったとも思うが、ジョンにとっては「アビイ」のビートルズ、八方破れの実験精神を欠いた「大人」のビートルズはもはやビートルズではなかったのだろう。 ストーンズもフーもピンク・フロイドも、ボブ・ディランでさえ、70年代は安定した「大人」「プロ」として生まれ変わることでトップ・スターとしての命脈を保った。そのような変身を潔しとせず、アマチュアリズムを貫いて60年代の終わり・70年代の初めという時代の潮目が変わるところでビートルズを葬り去った点に、ジョン・レノンという男の真骨頂があると思う。

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アルバムとして評価が高いサージェントとアビーロードは、ポールが指揮をとったセールスの匂いがしますね。 私は評価が高いとは言えない映画音楽主体のマジカルミステリーツアーとヘルプが好きです。 この2つは、ジョンとポールの力の均衡がとれている。 マジカルでいえば、ストロベリーとペニーレーン、ハローグッドバイとアイアムザウオラス。 ヘルプでいえば、ヘルプとイエスタデイ。 2人の個性がぶつかり合った何回聞いても飽きない素晴らしいアルバムですよ。

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珍しくありません。よく聞きます。このアルバムはイギリスのオリジナル盤ではなく、元々アメリカのキャピトルレコードの編集盤です。それはイギリスのEPレコード(同盟のテレビ番組のサントラ)をA面とし、その当時シングルの曲だけれどアルバムに収録されなかった曲をB面にし、一つのアルバムにしたものです。しかしさすがビートルズです。一つのアルバムとして聴くとサージェントペパーズの続編と言う感じのアルバムになりました。楽曲ならばペパーズより良いくらいです。私も大好きなアルバムです。

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ビートルズ、中期のベスト盤です! これが有ったから「バスト・マスターズ」が2枚組でまとめられました!

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マジカルはB面がベスト盤だからね。 アビーロードは解散間近なのに無理に作ったとこあるし。

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