チェルノブイリ原発も、メルトダウンして即発臨界核爆発で吹き飛んでしまいました。 溶けた炉心が地下に溶け落ちて行く。発電所の冷却水池（約22㎞²）の水位はプリピャチ川における平均水位の6-7m上に保たれている。発電所敷地から川への地下水の流れがあり南にある森の地下水位は1.5～2m。 地下水との反応で水蒸気爆発を起こしたり、地下水を放射能汚染が更に進行する。 当時の旧ソビエト政府は、この危険を軽減するために、３号機建屋の床面を開口して地下12メートルを横堀りして炉心直下に30x30m、厚さ約2.5mの鉄筋ベントナイトコンクリート製の液体窒素却型基礎下炉心キャッチャー(コアキャッチャー)を構築することを決めた。その構造はサンドイッチのように上部は厚さ1mの鉄筋コンクリート、中間にグラファイトに覆われた冷却の為の液体窒素を通す0.5mの管状の層、下部は厚さ1mの鉄筋入りベントナイトコンクリート。 これを考案したのはLeonid Bolshovロシア科学アカデミー原子力安全研究所所長等のチームで、日本のように優れたシールドマシン工法の技術も無いソビエトは、各地から炭鉱夫を大勢集め、手堀りで約140ｍのトンネルを被曝しながら24時間８交代で掘り進めた。 そのリクビダートルたちは雨季が来る前にシチュー鍋を皆で造ろう！を合言葉に堀り進め、コアキャッチャーを完成させたけど、原発推進、汚染水垂れ流し推進の人の一部は、コアキャッチャーなんて嘘だ！嘘だー！を繰り返す。 チェルノブイリ原発事故同様に、コアキャッチャーを後付けして汚染水増加問題を根本的に解消しましょうって言うと、何故か原発推進の専門家が怒り出すのよね。 廃炉作業もドライ状態では絶対に不可能。 コアキャッチャーや高い擁壁を構築して格納容器自体を水棺処理して高レベルな放射線をシールドしなければ格納容器の蓋も取れないのに。 欧州ではチェルノブイリで後付けしたコアキャッチャーを見て、原発を造るならコアキャッチャーは必須ってなったけど、日本でそんな事を言うと原発推進派が怒り出す。 地震大国日本だから地震の少ない欧州より絶対に必要なのに。変なの。 汚染水増加問題を根本的に解消なんてのも、とても困るみたい。 変なの。 どうしても、どうしても、福島県から汚染水を海に垂れ流したい輩たち。 日本が嫌いなのかしら？ コアキャッチャーも無い原発が、南海トラフ巨大地震でメルトダウン爆発した時、また海も大地も高濃度に汚染して国民も大量被曝。 そして、またまたトリチウムも全く除去しない、他の核種も残ったままの汚染水を、安全安心だとほざいて福島汚染水海洋投棄同様に海へ大放出です。 もし西日本の原発過酷事故が進展し過ぎて人が近づけない高線量になった時、高レベル放射性汚染水も永遠の垂れ流しで大気への放出も永遠に続きます。 チェルノブイリ原発事故では、事故後にコアキャッチャーを後付けして地下や川や海への汚染を低減しましたが、福島原発事故でもコアキャッチャーを後付けして汚染水増加問題を根本的に解消し、意図的な海洋投棄をやめるべきではと言うと、原発推進の専門家が顔を真っ赤にして怒りながら絡んで来るのは、我が国の原発にはコアキャッチャーなんて一つも無く、その事が国民にバレてしまうのが、原発推進に不都合過ぎるから。 次々とメルトダウンし、次々と爆発して吹き飛んだ福島原発に、チェルノブイリ原発事故のように後付けコアキャッチャーを構築するのは、原発利権者以外の人にはデメリットは何も無く、メリットしかありません。