イタリア軍は何故弱かったのですか?
イタリア軍は何故弱かったのですか?
戦争が嫌いで、女好きな平和な国民ですか?
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ベストアンサー
第二次世界大戦を例に例えるなら、結果としてイタリアが弱かった理由は幾つもあります。 一つは、石油がない。慢性的な燃料不足が致命的でした。お仲間がイタリアに石油を回さなかったので余計に貧窮していた お陰であまり戦いに出ず、守りに徹して威嚇するだけとか意味不明な戦法をする羽目になっていた 二つ目は、重工業の発達に乗り遅れていたため、工業生産力でライバルたちに大きく後れを取っていた。いくらいいものを作れても、それを安定的に量産出来る工業力がなければ戦争なんて無理。 三つめは、イタ〇ア王立海軍司令部がアレ。絶対命令権を振りかざし過ぎて現場での柔軟な対応を阻害したばかりでなく、英国に暗号通信傍受されててイタリア艦隊の動向は筒抜けだった 四つ目は某空軍元帥の存在。彼は王立海軍から航空隊を取り上げたばかりか、空母建造も悉く反対し邪魔し続けた。おかげで王立海軍は直掩隊のない丸裸で敵と戦わなければならず、ソードフィッシュやアルバコアの雷撃を無防備で受け続けた。勝てるわけがない。因みに彼は、味方からの流れ弾と言う名の排除をされています。 五つ目は、レーダー、つまり電探を搭載した艦艇がただの一隻もいなかった。陣営にレーダーの神様がいるにもかかわらず、予算削減を理由に開発を中止させ、そのまま開戦を迎えてしまったんですね。マタパン岬沖海戦とタラント空襲で王立海軍の半数を失ってから、ようやくあの方が電探と空母の必要性に気付き製造を指示したとか。あれはオールドレディーが凄かったというよりは、単にレーダーの有無の差が致命的だったのですね 六つ目は、空母が一隻もなかった。上記の某空軍元帥が邪魔をしてた上、あの方が友達だったもんでどうにもならなかった。最終的には彼を排除してようやく建造に漕ぎ着けたものの、完成前に終戦を迎えてしまったというわけです。アクィラ可哀そうすぎる(涙) 七つ目、兵器の開発から生産まで、各社に丸投げしていた事。実はこれも結構大きかったと思います。例えば日本なら、〇菱や愛〇、川〇などに開発コンセプトと要求諸元を伝え、それに沿って各社が試作機を造り、比較検討した後にどれかが選ばれ、ここからが重要なのですが、例えば〇菱の機体が選ばれたら、その設計を基に愛〇や川〇でも同じ機体の製造を行ったんですね。そうすれば生産性を少しでも上げる事が可能になりますよね。 それに対し、イタリアは中小の航空会社が無数にありまして、皆優れた技術はお持ちなのですが、所詮は町工場なんですね。そんな所に設計から製造まで丸投げしたらどうなるか・・・・誰でもわかると思うのですが。結果、機体の仕様がまちまちの機体が無数に乱立し、しかも各種の機体数は少ないし出来上がるのは遅いし、こんなの部品の互換性など保てるわけもなく、戦場でのメンテナンスなんて無理。 八つ目。やはりあの方がアレだったのでは。この方がしっかりしていれば、イタリアはもっと戦えたはずな案件があまりにも多い。戦後彼が辿った運命を鑑みれば、当時のイタリア国民の怒り具合が表れているような気がします こうしてみると、イタリアは、とても戦争できるような状態ではなかったと思います。でもポーラに逢えたから由とします。 でも、イタリアが優れていた部分も多かったんですよ 例えば冶金加工技術。欧州の工業化に於いて、イタリアの貢献度は無視できません 工業技術も優れていました。例えば航空機。世界最速記録を持つマッキM.C.72や名機MC.205Vヴェルトロなど、多くの優れた機体を輩出しています。 軍艦においても、ヴィットリオ・ヴェネト級は欧州では燃費以外はバランスの取れた最強クラスの戦艦でしたし、ザラ級重巡洋艦も世界最強クラスの攻撃力と防御力を誇っていましたし、戦艦並みの長射程砲を有していましたし、ヴィットリオ・ヴェネトに至っては、381mm砲は46サンチ砲の大和よりも射程では上で破壊力も充分でした。冶金技術では当時の日本を上回っていたのは間違いのない所だと思います。燃費を考慮せず対艦戦闘に全振りしたのは運用が狭い地中海限定と言う条件があったためで、この判断も正しかったと思います。 完成しなかった空母アクィラも、近代空母の要所を抑えたよい設計だったそうです。 更に言うと、イタリアにはレーダーの神様こと某博士が戦前から優れた電探の開発に成功しています。 これだけ見るといけそうな気がするのですが、それ以上にアレだったのがイタリアでした(イタリア大好きなので本当に残念ですが)
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