何と言っても田植え前の代掻きの時は大量の水が必要です。
品種にもよりますが代掻きと田植えは5月末から6月上旬に行う地域が多いです。
代掻きは田植えの2日~一週間前に行います。
田植えの時期で稲刈りの時期が決まります。
田植えの時期で穂に花が咲く時期も決まります。
近くに違う品種の米を作る水田が有る場合は田植えの時期を1ヶ月ぐらいズラさないと互いに交雑して雑種の米が出来ます。
稲作の流れとしては
●田起こし
↑肥料を撒いて荒く起こす
●水入れ
↑代掻き用に大量に水が必要
↑代掻きで土を平らにしないと田植えの時に苗が浮いたり稲刈りの時に水溜まりが出来て土が乾かずバインダーやハーベスターが抜かり込む
●代掻き
↑貯めた水位のまま出来るだけ入水しない
↑水を流し込むと土が流れて平らにならない
●田植え
↑苗が浮かないように土が見えなくなるギリギリまで水を抜いて苗を深く植える
↑田植えが終わり1日置いて浮いた泥が沈んだら水を入れる
●苗の生育
↑水温を上げるため水位が下がらないなら入水は出来るだけ行わない
↑強風で苗が倒れないために水は必要
●土用干し
↑稲に穂が実った時に稲が倒れないよう根を広く張り茎が丈夫に太くなるよう水を抜いて過酷な条件で育てる
●穂が黄色になりだしたら
↑青い穂が見え出したら花が咲いて受粉をします
↑穂が黄色になり出したら穂に実が入るので水を入れる
↑穂が実るだけの水量で良いので大量の水は不要
↑田んぼに水を入れるのはこれが最後になります