「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」のための米国の探査機DART(ダート)が24日午後3時半ごろ、米カリフォルニア州から打ち上げられた。
・・・というニュースですかね。
昔の映画で、命知らずの石油採掘者の穴掘り部隊が、宇宙士となって、隕石のなかに核爆弾を設置して、隕石を粉々に粉砕すると言う話です。でもこれは、現実的ではないと思いませんか?粉々になったといっても、隕石がパラパラと地球に降り注げば、どこかで被害が起こります。そこで、宇宙船をぶっつけて軌道をかえようと実験をしています。
今、地球の近くをとおる観測された小惑星は約3万個あって、観測性能が高くなるにつれ、より小さな小惑星が年間2000-3000個見つかっています。ハワイにはその観測所があって、見つけると、南米チリなど世界に広がる観測網で観測され、軌道が計算され、地球への衝突の可能性を調べています。ですから、数年内に重大な隕石が地球に落下する事はなく、何年も先の話で、落下するかも知れない隕石は今のところ見つかっていません。
今回の計画は、160mの小惑星(重量?)に500kの宇宙船をぶっつけて、どれだけ軌道が変化するかを観測します。こういった実験をして、いざとなった場合の対策を確認できるようにしておく事の方が重要です。