きんは、借金の申し出を断るために美を保とうとしたのではありません。 田部から見下されたくないがため、です。 最初こそ、田部の意図がわからなかったので、旧交を温めたいならばと美しくあろうとした。 しかし蓋を開けてみれば借金ですよ。 はあ？ってなるでしょう。 後は、かつて美しく男どもを貢がせてきた女のプライドでしょう。 田部は酔いに任せて泊めてくれとか言ってきます。 男女の仲にもつれ込めば金を引き出せる……などと計算しているのが見え見えで腹立たしい。 もうBBAだから男日照りなんだろう？と思われては、不愉快極まりないです。 だからきんは、田部のような下衆い男なんかには用はないのよ、私はまだ女として盛りなのよ、とホルモン注射で若さを追加します。 そして、このイラストレーターの方はヒロポンの効能を勘違いしていますね。 覚醒剤ですからね、別に美しくはなりません。 これは、田部を酔い潰してしまうことに決めたから、自分が眠ってしまってはいけないと思って服んだのでしょう。