用語を正しく理解していればいいんですが それをわかっていないと、いろいろとリスクになります。 たとえば、江戸が無くなったと聞いて 江戸だったところに行っても 日本の行政府には行けなくなったのかといえば違います。 もし、江戸が焦土となっていても 東京があるから、明治政府は困らないというわけではなく 江戸と東京は、同じ場所にあって、同じような役割を 東京が担っていて、そして江戸より大きい。 江戸だったところが焦土となってしまえば 旧都庁のあった丸の内や皇居や国会議事堂は壊滅しています。 (ギリギリ現在の都庁は江戸の外かもしれませんが) MBRとは、いわゆるMBR方式でHDDを管理する場合に HDDの先頭部分512bytesに、ブートローダーと パーティションテーブルを配置したものです。 ですから、これらを破壊するために446bytes もしくは512bytesをddで0に上書きすれば MBR形式であればブートローダーとパーティションテーブルが破壊。 仮に、別にブートローダーを持つ媒体が用意されていても パーティションテーブルが破壊されていれば起動はできません。 対してUEFI世代で使われるようになったGPT形式では MBR形式と同様に、HDDの先頭部分を使いますが 512bytesではなく、2048bytesを利用するようになっていて 512bytesを破壊されれば機能が損なわれるように見えますが https://jp.easeus.com/partition-manager/mbr-gpt-features-differences-convert-methods.html 実はあまり知られていないと思いますし、私もよく知りませんが パーティションテーブルにはバックアップがあるみたいです。 実際の挙動としては、今試してみた所 ISO9660とのハイブリッドインストールディスクだったUSBメモリーに gdiskでGPTの管理情報を作ってパーティションを作ると 普通にそう認識されますが ddで先頭2048bytesを0クリアすると、一旦抜いて指し直した時点で ISO9660の管理情報が拾われるみたいです。 (これがどうなっているのかはよくわかりません) これじゃ検証に問題があるので、一旦大幅に消して ISO9660が検出されないようにしてから、GPTでパーティションを作り それを2048bytes消すと、普通にパーティションは見えなくなります。 ただgdiskで開くと $ sudo gdisk /dev/sdf GPT fdisk (gdisk) version 1.0.5 Caution: invalid main GPT header, but valid backup; regenerating main header from backup! Warning: Invalid CRC on main header data; loaded backup partition table. Warning! Main and backup partition tables differ! Use the 'c' and 'e' options on the recovery & transformation menu to examine the two tables. Warning! Main partition table CRC mismatch! Loaded backup partition table instead of main partition table! Warning! One or more CRCs don't match. You should repair the disk! Main header: ERROR Backup header: OK Main partition table: ERROR Backup partition table: OK Partition table scan: MBR: not present BSD: not present APM: not present GPT: damaged Found invalid MBR and corrupt GPT. What do you want to do? (Using the GPT MAY permit recovery of GPT data.) 1 - Use current GPT 2 - Create blank GPT みたいな情報が表示されて、GPT: damagedながら Backup partition table: OKですから Use current GPTを選ぶことで、バックアップが差し戻され 普通にパーティションが認識されるようになります。 「おいおい、なんでみんなそれ教えてくれなかったんだよ?」 と思っているのは私だけじゃないと思いますｗ まぁ、データ抹消のためには512bytesや2048bytesの上書きでは ぜんぜん意味がありませんし、OS環境を復旧不能にするにも 多少の抹消は致命的では無いと考えられます。 どのくらいあてになるかはわかりませんが これまで、知恵袋でも多くの人が 「2GiB以下のHDDでGPTを積極的に使う理由は無い」 と言っているのを見てきたと思いますが 実は、GPTにしておくほうが、少しでも トラブル復旧の可能性が高くなるんじゃないかと思います。 特に、パーティションを分割したがるタイプの人は GPTにしておくほうが、復旧の可能性は高めになると思います。