銀魂・虚の因子に支配されてる人たちの状態、そして終盤の虚について教えてください。
銀魂・虚の因子に支配されてる人たちの状態、そして終盤の虚について教えてください。 Q1,虚の因子によって多くの個体を持つようになった虚は、それぞれの宿主の記憶・思考・気持ちまで把握できるようになってたのでしょうか? 『バッカーノ!』のシャム&ヒルトンみたく寄生と同時に宿主の記憶と知識を掌握、その後宿主の思考も意識のネットワークで情報共有できる『意識集合体(司令塔)』みたいになってたのでしょうか? しかし棺は実質星芒教や虚の裏切りを考えてた人物ですが、幹部は彼を手下として使っていました。もし意識体の虚が宿主の思考・気持ちまで読み取れるようになっていたら裏切者の棺を始末してたはずなので、、、やはり同じ体内にいても虚と宿主は別個の存在として活動してたのでしょうか? つまりテレビ視聴者のようにキャラの行動を眺める事はできても、キャラが考えてる事(気持ち)は解説されるまで正確には分からない=意識体の虚は宿主の身体に潜んでるだけの状態だったのかなと思ってます。 Q3,虚の因子の意識は上記のように全体で統一されてたのか、それとも宿主ごとに意識もまた別個で存在してて、情報共有できるわけじゃなかったのでしょうか? またもし棺のような裏切り者がいたら虚の因子が肉体を乗っ取って阻止してたと思うのですが、そうならなかったのは棺も虚に操られないように逆らってたからですか? Q4,『膨大なアルタナを使っても松陽は不完全な復活しかできない』という虚も把握してなかったことを、なぜ棺は分かってたんでしょうか? アルタナが駄目だったので、結局完全な不死には『虚の心臓が必要不可欠』で、棺に壊された時点で虚&星芒教にとってアウトだったわけです。 心臓が破壊された時に虚の因子を持つ者全て(高杉や星芒教幹部)の不死の効果がなくなったそうですが、幹部や虚がそれを自覚してる感じはありませんでした(あったら少なからず動揺するハズ) そして虚もまた松陽の血を浴びて再び完全な不死者になったと思いこんでるみたいでした。 もしQ1のように宿主の思考まで読み取れて、集合意識で情報共有できる状態にあったなら、心臓を破壊されないよう徹底的にやるはずです。しかしアウトになるのを把握してるのは棺一人しかいない感じで、虚よりも知ってるのが謎です。 Q5,仮に虚が心臓破壊でアウトになるのを把握してたとしてもしなかったのは、彼の望みが『自分が消滅する事』なので、完全な不死ではなく、ただ銀時を倒せるぐらいの回復力があればいいって感じだったのでしょうか? それは世界の終焉を目指す行動と矛盾してて、やはり『本当はどうでもよくて、早く自分一人だけでも終わりたかった』と思う反面『一人は寂しいから無理心中まがいに世界を道連れにしようとした』って事でしょうか?
ベストアンサー
このあたりの事は後半シリアスの非常に重要な設定だと思うのですが、銀魂原作・アニメ、そしてキャラ本など全部見ても何一つはっきりと明かされず、銀魂は完結してしまいました またネットでは、質問者様のような疑問を持つ事自体が「銀魂なんだから細かい事に疑問を持つな!」と叩かれてしまう有様でした 上記の理由により、以下、私見を交えた考察になります きちんとした回答になっておらず、申し訳ないです (「バッカーノ!」については恥ずかしながら未読につき存じません) 最終章の最終回近くを読んでわかるのは 「基本的には同じ因子を持つ者でも時にその思考や受容は1人1人違う事もあるようだ」程度の事です つまり、「自らを受容出来る肉体に宿れた、しかも完全な『強い因子』」でなければ、宿主の思考を読み取り、集合体として同一行動は取りにくいのではないか?と思います 例えば「朧」などは、「因子」が身体に合わなかったからなのか、「因子」に意思や肉体を完全に支配する前に身体が弱り、死亡しました そしてその「朧」経由で高杉に受け継がれた 「因子」もまた、「不完全・中途半端・かつ、やや脆弱」な物だったので、終盤 高杉はその「やや脆弱な因子の支配」を一瞬はね除ける事が出来たのかもしれません よくわからないのが「棺」以下 奈落の面々です とりあえず、「虚」の台詞などによれば 「非常に少ない量の血液しか与えられなかった」との事です ですから、やはりゾンビのような「中途半端な不死者」にしかなれず、奈落1人1人の体内にある「因子」も、やや脆弱・不完全な物で、「虚」が持つ完全(?)な因子とは、少し性質が違い奈落の「因子」は宿主の思考を読み切れなかったように思います ちなみに「星芒教」は、最終章2年後の途中あたりから、いきなり「虚の心臓などもう必要はない」と言い出しました 少年姿の「虚」の肉体(心臓無し)に地球のアルタナを大量に注ぎ込み、「第2の(虚の)心臓」を作ろうとしていたのです しかしその結果、青年姿に成長して蘇った「虚」は、大量のアルタナを急速に注ぎ込み、あまりにも速く成長させ過ぎたせいか、その中には「完全な心臓」が出来上がらなかったようです ですが、それは時間が足りなかっただけの事 もう少しだけゆっくり時間をかけて、地球のアルタナを虚に入れれば「第2の心臓」は出来上がったのではないか?と思います つまり「『第2の虚の心臓』を作り出すには、時間が足りていなかった」からこそ、棺による「虚の心臓破壊」と言う行動には意義が出来たのですが、もしも「第2の虚の心臓」を作り上げるのに、もう少し時間が足りていたら、棺が、少年松陽(虚)が自らの肉体より引抜き銀時達に渡した心臓を破壊した所で、何の意味もなかったのではないだろうか?と推察します 「虚の心臓」は1つ壊れればアウトなのではなく、少年松陽(虚)の心臓が壊れさえすれば、虚の因子を持つ者全ての不死の効果が無くなると言うのは、誰かの台詞にこそあったような気がしますが、上記の事を考えれば、少しおかしい 条件次第では、必ずしも「完全な虚の心臓」も唯一無二の物ではなくなる、と思ったのです つまり極端な話、もう少し時間があって「星芒教」が無事(?)に「第2の虚の心臓」を作り上げる事が出来たなら、「星芒教」は完全な「虚」同様(第3 第4 第5の虚の心臓を持つ)の肉体になれ、更に時間をかければ「完全な虚」は無限に増える事も出来たのではないかと そして「不老不死の因子」と言う物が「地球のアルタナ」と非常に親和性が高い物であるならば、因子が1つ残っているだけで、再び「完全な不老不死者の虚」が生まれてしまうのではないかとも思います 「棺」が虚(松陽)より「虚の心臓」についてのあれこれを詳しく知っているのも、そもそも「奈落」「棺」についての説明が作中ではほとんどなされていないので「不明」としか言い様がないです また、「因子に完全に操られた虚」「不老不死の因子」の目的は「寂しいから無理心中したい」等と言ったある意味幼稚な(人間臭いとも言える)動機による物ではなく、やはり機械的に地球を含む宇宙・世界を滅亡させる、プログラミング的な物なのではないか、と思っています もしも「寂しいから無理心中したい」等と言う幼稚かつ人間じみた動機による物ならば、虚戦に於ける破壊行動の最中の「因子に支配された虚」にも、もう少し人間臭い描写があって然るべきだと思うからです 単なる作者の心理描写不足、と言ってしまえばそれまでですが、あまりにも虚戦の時の虚には人間らしさが欠け、機械、カラクリのようにしか見えませんでした 残酷性はあれどもどこかしら乾いていて、ドロドロした憎しみの描写は非常に少なかったように思います いずれにせよ、連載中リアルタイムでの「虚」「不老不死」「アルタナ」「奈落」等々への考察はネットにおいて「タブー」のようになっていて、考察しようものならフルボッコでしたので、銀魂の後半シリアスは真面目に読み取ろうとする読者に取って、まるで意味のない話になっていたと言うのが個人的な結論です この問題はもう少しよく考えてみたいとは思っているのですが… 作者の空知先生もシリアス設定の肝心な事になると、例のギャグでふざけてごまかしてしまうような所がありました 「一体何の為のシリアスだったのか?」がわかるにはまだまだ時間がかかりそうです 銀魂のファンはキャラの心情や関係性について語るのは好きです しかし、それらの心情・関係性も設定の上に初めて成り立つ物であるはずなのですが…
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とてもとても詳しい解説をありがとうございます。 上記の回答にこちらもお答えしたい事がいくつかあるのですが、その前に1つ気になる事があるので質問よろしいでしょうか? >~~~「因子に支配された虚」にも、もう少し人間臭い描写があって然るべきだと思うからです。 ⇒すみません。虚と不老不死の因子が別個の存在のように表記してるのはなぜでしょうか?虚から生まれた因子なので『因子は虚個人の意志が宿ったもの』と思ってたのですが、回答者さんのご説明だと宇宙を消滅させるのは『不老不死の因子』の目的で虚個人の目的ではなく、彼は別の何かに操られた人間の一人のように聞こえました……。 私の理解力が低いせいなので、もしよかったらご説明お願いします。
質問者からのお礼コメント
とてもとても丁寧に説明しくれて、ありがとうございます。 色々と悩みが解消されてスッキリしました! おかげで銀魂の物語の深みが増して、前以上に面白く読めそうです。
お礼日時:1/27 2:19