武術の体の使い方が特殊だったことを踏まえると、現代のアスリートでも厳しいかもしれませんね。
スポーツ系科学者の分析によれば
地面に倒れる方向に向かってさらに押して進む動きをしていたといいます。
再現の動きは前は動画ありましたが今は映像で見られなくなっているのが残念です。
江戸期の話になりますが、飛脚の移動距離の長さ、速さなどから現代人よりもはるかに優れていたともいわれています。
明治期などでも
普通の車引きや街の人の体力に当時の欧米人がびっくりしたことが知られています。
明治以降の農家の人が米俵60キロを5つ普通に担いでいたといわれていますが(実際は誇張で 女性は普通は1つ2つ、多くても3つくらい持てる位だった)、
そうした重いものを楽に持つ武術の姿勢の取り方が伝わっており 普通の人でも自分の倍の体重位両肩にぶら下がってもびくともせず歩ける姿勢になります。
そうした古武術の伝承者の1人もう80過ぎは、身長も150位ですが
欧米人の指導もしており 倍以上ある人達を楽に投げたりしています。
もちろん普通に接していては逆に投げられたりしますが、そうさせない技術があるのです。
また
その方の歩き方は
膝下からは楽にぶら下げ、膝を少し高く上げつま先から接地します。
江戸期 もしくはそれ以前からの日本人の歩き方は本来そうだったらしいですね。
通常の踵接地より、歩幅を1,5~2倍くらい稼げるのでゆっくり歩いているようでもめちゃくちゃ速く移動します。
それだけでなく
つま先のどこで接地するか、もしくは、踵接地にするかなどで歩くスピードや進む方向 移動距離を自在に変えられます。
例えば
本来攻撃が届かないような位置にいると思っているのに、いきなり目の前にきたり、そこから急にしゃがんで脚を駆られたりします。
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古の日本人に近づける
立ち方は
つま先を結んだ中心に重みがあると思う。
それだけで芯が入ったように足腰体幹が安定、肩の余計な力が抜け、威力のある打撃を放てるようになります。
両肩に同程度2人がぶら下がっても平気、歩いたりできます(私個人の経験では自分の2倍近い人2人でも動けました)
それだけでもかなり強い姿勢になっていますが
息を一回吐ききり、凹んだお腹をポンと出す、胸を張るような要領で
おなかを軽く張る
武道でいう丹田(簡単に言えば腹圧)がしっかりすることで
そこに思い切り肘うちされても堪えない状態
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あとは今と違い、命のやり取りが頻繁にありました。
その覚悟が違うだけでも
身体能力の差が埋められてしまいます。
逆に言えば
欧米その他の危険地帯、治安の悪いところの人なんかはいい勝負をするかもしれませんね。