低出力レーザー育毛機はAGAにも効き目がありますか?50代ですが夫婦で使えるかも知りたいです。
低出力レーザー育毛機はAGAにも効き目がありますか?50代ですが夫婦で使えるかも知りたいです。
ベストアンサー
低出力レーザーは2017年に日本皮膚科学会のガイドラインでB判定を受け自毛植毛と同ランクの評価を受けていますが製品ごとに性能は異なります。 世界最大の毛髪学会の国際毛髪外科学会(ISHRS)に加盟する米国やEUの世界96か国で男性/女性型脱毛症の治療法として、塗布用ミノキシジル、プロペシアに並び、低出力レーザーを第三の育毛法と認め、同学会HPに低出力レーザーの有効性が掲載しています。 2010年に米国食品医薬局(FDA)は低出力レーザーの育毛効果を認めています。 直近の2年で世界中の論文データベースで二重盲検法を元に有効性が検証された23件の論文データを解析した結果「低出力レーザーは男性・女性型脱毛症に有効」との結論に至った論文が複数発表されました。 その反面、日本で育毛薬として承認されているザガーロや日本皮膚科学会が最低のDランク評価のミノタブはISHRSも育毛治療として承認していません。 評価されているレーザー器は日本の美容医療の専門誌や家電業界専門新聞でも紹介しています。 中国製の粗悪品だけでなく大手メーカー品でも品質に問題がある商品が多数存在し注意は必要です 低出力レーザーの主たる効果は毛根底部の毛乳頭に一定の出力と波長の光が当たるとATP(アデノシン三リン酸)が増加します 性別を問わず毛髪の成長にATPは必須な物質です。血液中のたんぱく質が毛乳頭で細胞分裂し、毛髪は生成され、その分裂を促すエネルギー源がATPです。 ATPの増幅はミノキやプロペシア、ザガーロでは得られない効果です。 ミノキは血管拡張で血流を回復し、より多くのたんぱく質が毛乳頭に供給することが目的です。 プロペシアやザガーロなどの5aリダクターゼ(5aRs)阻害薬は男性ホルモンと5aRSが結合し発生するDHT(ジビトロテストステロン)を抑制する薬です。 DHTはATPの生成を抑制する為、AGA治療で推奨されますが、問題は5aRSを抑制し、DHTが減少しても、それに比例してATPが増加する訳ではありません。 低出力レーザーが年齢や性別を問わず、育毛効果が認められるのは、薄毛部分のDHTの量に関わらずATPを増加させ、細胞分裂が活発化する為です。 他にも、低出力レーザーは自毛植毛の拒絶反応のショックロスの抑制や円形脱毛症といった特殊な脱毛にも効果が認められています。 昨年発表された論文で中度~重症度の高い円形脱毛症の治療の効果や有効性の順位が1位DPCPの87.9%、2位 低出力レーザーが(77.9%) との結果。日本でもっとも利用されているSADBEは49.7%は結果でした。 低出力レーザーの効果を知る上でいくつかの注意点や誤解があります。 LEDと低出力レーザーの違い 1. 日本では低出力レーザーと共にLEDにも育毛効果があると示されていますが、これは全く異なる光で、LEDに育毛効果を認めているのは日本だけです。 医薬品も効果効能や安全性を検証する二重盲検比較試験。低出力レーザーのプラセボ効果の検証に育毛効果が証明されていないLED照射器が偽薬として臨床試験や論文が発表されています。 世界で日本だけがLEDをガイドラインに追加している背景にはLEDの育毛効果を提唱する大学の研究室や学会に多額の寄付や共同開発をしているのが国内大手の育毛サロンであるからで、国際学会の場でLEDの有効性を示す論文は1つも発表されていません。 光の拡散の違い 2. 家庭用のLED電球やイルミネーションでもわかるよう、LEDは拡散する光です。同じ波長や色の光は頭皮に表面ではなく、毛根内の毛乳頭に光が当たらなければ、ATPの増幅効果を発揮しません。 光の直進性の高いレーザーは毛根の底部まで到達しても、LEDの光は皮膚表面にしか当たりません。 低出力レーザー器の品質・有効性・耐久性の違い 3. 近年、低出力レーザーは話題で米国を始め、中国やアジア圏から効果効能が第三者機関で検証されず、国の認可を受けていないコピー品や粗悪品が販売されています。 大手メーカー品の問題 4. 大手メーカーでも、ブラシやバンド型のレーザー器を販売していたところ、他社の全頭照射型レーザー器が人気を博した途端、同形状の機器を販売。 それまでは髪を分け取っていない設計や照射方法の製品は効果がないと主張していたにも関わらず、自社が全頭照射型の販売を開始した途端、黙認しています。 全く異なる形状や照射方法、照射時間で過去に承認を受けた許認可を元に、新しい形状の実機での臨床試験を行わないまま、認可を受けた製品もあります。 FDAの手続き上、不要でも、中立的第三者の効果検証を受けず、認可だけ受けるという点には疑問が残ります。 耐久性 5.その製品は照射時間を照射方法が点滅または点灯を選べますが、一般的な電球と同様に点滅照射は、電流が断続的に流れるので電球や製品の寿命が著しく短くなります。 通常の電球と比べるとレーザーダイオード(LD)やLEDは耐久性が高いことが特徴です。 LDやLEDはほとんど発熱しない特徴はあっても、電球部分や電子基盤は高温になります。 LDやLED製品の放熱技術や基盤の耐久性は大幅に向上し、使い方さえ誤らなければ、「10年以上持つ」という製品もありますが、機器が使用される気温が高くなると、電子基盤温度も上がり、耐久性に影響します。 大手メーカー品でも耐久試験を平均温度が25℃。最高温度が35℃で製品の検証が行われた製品の場合、日本の夏の高温多湿の気候では、使用時の室内温度は適温でも、不在時の室内温度は35℃を大きく超えます。 反面、優れた品質のメーカー品は、平均温度を50℃で想定し、耐久性の検証が行われている為、レーザー照射時の電子基盤の温度上昇や夏場の不在の保管時の高い室内温度でも基盤の劣化や故障の心配がありません。 事実ブラシやバンド型を元々販売していた大手メーカーの全頭照射型の製品はLDや基盤の耐久性の懸念から当初の説明書に「耐久年数5年」記載していましたが、耐久年数の短さが売上に影響すると考えたのか、突然「長期の利用可能」と表現を変更しました。 基本2年保証に対し、延長保証プランを有償で提供しているものの、照射方法や耐熱性が原因で延長保証終了直後に寿命を迎える恐れがあります。 低出力レーザーで回復しても、現状を維持する場合は一定の年数の使用は不可欠です。 使用の中断をできるまで回復しても、年齢を重ねていくうちに、再発の可能性はあり、低出力レーザーを再開する必要が出る可能性もあります。 品質の劣る5年の耐久性の基盤やLDでは、数年置きに買い替えが必要になる恐れがあります。 低出力レーザーも1社だけが家庭用と業務用の両方を製造するメーカーがあります。 両方を製造しているメーカーの製品は、業務用器で培った技術や設計。毎日繰り返し多用され、過度な環境や負荷の状況下で使用が想定されるので、耐久性が高く、厳しい試験を経て開発された電子基板やLDを家庭用低出力レーザー器でも利用しています。 元々、最長で5年の製品保証し、15年近い耐久年数を想定し、製造されています。 効果を左右するレーザーの数も全メーカーで最多個数を搭載した製品を販売。 業務用で得た、耐久性や保証年数も重要ですが、全頭照射型の低出力レーザー器として、世界で初めて特許を習得し、何より、実機を第三者の臨床試験を経て効果が認められた結果、FDAで認可されています。 後発薬のように、FDAの許認可では酷似する形状の参考商品が承認されていれば、改めて臨床試験データを示す必要はないとの要件があります。 メーカーによって照射方法や時間だけでなく、低出力レーザーの先端のレンズの形状で光の焦点も異なります。 効果に自信があれば、参考商品を提示して臨床試験を回避するのではなく、実機を用いて独自の臨床試験データを元に認可を受ければ良いはずですが、大手を含めた大半のメーカーは検証を回避し認可を受けているケース。 悪質なケースでは実際に届け出も出さず、他社の低出力レーザー全般が承認されているので、自社製品も同等だと宣伝している製品も存在します。 低出力レーザー器でも優れた製品であればATPの増加だけでなく、塗布ミノキに匹敵する血行促進効果を同時に期待できる製品もあります。 そのような会社の製品は2019・2020年のISHRSで最高賞を受賞した2名のドクターが自身の病院での治療や研究に導入しています。 FDAやISHRSでは低出力レーザー単体での効果を認めていますが、薄毛の重症度や年齢によっては、使用頻度や照射時間を増やす方法や、局所的に塗布用ミノキを追加することで効果を向上させる方法もあります。 通常の倍の頻度で使用したいと考えた場合でも、先ほど説明した製品の耐久性が重要となります。 ATPの増加に加え、血行促進効果が一度に得られる製品であれば、育毛剤の併用も不要です。 注意点は同数のレーザーを搭載していても同じ結果が得られる訳ではありません。自身の年齢や状況に応じて、より長く、安心して使用できることが重要です。 中国メーカーの中には他社の回復例を盗用し宣伝するケースや大手でも返品保証で返却された商品をそのまま新品として送られたとの口コミも見受けます。 低出力レーザーのメカニズムや効果、製品での違いについて、医学論文や臨床試験を元に複数の記事を掲載しています。 https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/theme-10105970151.html
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質問者からのお礼コメント
詳しい説明ありがとうございました。
お礼日時:7/2 9:45