以下ご質問事項に沿ってご回答していきます。 ①についての回答 全て「非現実的」では無く、実際に記載通りの運用を行っている事業者が多く居るのは当然の事実であります。ただお察しの通り、保健所への申請時に申告している内容と実態として行っている事が全く違う事業者が多く居るのも事実ではあります。 後者には「悪いと解っていてやっている方」や古くから横行する一見親切に見えるキッチンカー事業者の「代行申請」による虚偽申請で許可を取得しており、実際の申告内容が理解できていない状態で運営されている方もまたいらっしゃいます。 多くそういう物が存在する事から何か当たり前のようになっている部分があるのも事実です。これは今後キッチンカーが発展していく上では一つの問題でもあります。 感覚としては「40km制限の道路で誰が40km以下で走行しているの？」と言う感覚でそういった行為を受け入れているように見えます。 仰る通り、これはこのまま進んで良い問題ではありません。今までは「未熟な業界」だけで済まされたかもしれませんが、ここ数年でキッチンカー自体が広く認知されるようになり、今後は更にこういった面もしっかりと監視される必要が有る事項です。 実際には全体の6割以上、軽トラックをベースにしたキッチンカーについては9割以上違法車両であるなど、記載頂いた内容以外にも未熟やコンプライアンス意識の欠落から成り立った業界の問題は少なくありません。 今後ご検討頂くうえではあくまで「保健所」の指導を基に正しい行為の中でキッチンカー運営を行って頂く事をお勧めいたします。 ②冷蔵運搬について 仰る通り一般的に冷蔵機器と言うのは24時間通電していて有効に使えるものですので都度電源が入ったり入らなかったりのキッチンカーではあまり有効な物ではありません。 保健所の指導は一旦置いておいて、現実的にキッチンカー事業者がどのような運用を行っているかについては、原則移動時の食材運搬は「クーラーボックス」を使用して行う事がほとんどです。 現場に到着後発電機などで電力供給を行い、冷却された段階で必要な物をクーラーボックスから冷蔵庫へ移す。そのような運用が一般的です。 実際に短時間勝負である現場では冷蔵庫は活躍せず、全てクーラーボックスからの出し入れだけで行われるケースも見えなくはありません。 冷凍物（アイス）等についてはドライアイスを用い上記同様の対応を行う事が多いのが実態です。 上記「良い」「悪い」では無く、実態的な物とご理解頂ければと思います。 ③移動中の電源確保について 手段は様々御座います。 ・サブバッテリー（ポータブルなども含む）を用意し移動中の電源を別で確保する ・基車両のバッテリーからインバーターを経由して１００V電力を供給する ・１２V用の冷蔵庫を使う（記載頂いたシガーソケットの内容ですがあまり現実的ではありません） 特に難しい事では無いですが、現実的に確保していない方が多く居るのも事実です。 ・その他（不思議なキッチンカーの部分について） まだまだ、未熟が故に「本当に大丈夫なの？」と言う部分が散見される事がキッチンカー業界には多くあります。今後キッチンカーを検討される場合は様々な方の話を聞く事になると思いますが、その際の姿勢で重要な事は目の前の人間が「キッチンカーのプロ」と名乗っていたとしても、その話が「一般社会では通用しない」内容だった場合は 「プロがそう言うのであればキッチンカー業界ではそうなのか！」と言う受け入れ方では無く「それってキッチンカー業界では常識と言うけど一般社会では通用しないよね？」と言う感覚でとらえて頂き、それを基に正しい判別をして頂く事が重要です。 我々共業界に関わる立場として現在もキッチンカー業界が世の中の一般に追いつけるよう尽力している最中だと思っております。 現実はまだまだ未熟が故にご質問者様の抱く疑問が多く出る場面が見える業界と言う事は間違えありません。 以上、ご質問のご回答とさせて頂きます。