南北戦争後の南部が舞台。ミステリー風。
戦争から帰ってきた夫は本当に夫か?、ってな。
彼と彼女の間のヘンな雰囲気を丁寧に描写していく。
ひげを剃るときの緊張。J・フォスターがキスを誘うのにR・ギアが気づかぬ振りして避ける。
など、日常の細かい振舞いに潜んだ緊張を楽しめる。
靴のサイズ。
貴金属拠出のとき「妻のあたしが言うのもなんですが」って言ってブローチを出すあたりがニクイわけ。
彼はここでサマースビーとして生きようとする。
黒人や子どもの期待、期待をされることのしっかりとした手応え。
ゴロツキにさっと右手でナイフを構えるジャックを、ロングで見てしまうローレル。
でまあ、KKKもあって、裁判になる。
アメリカ映画は本当に裁判が好きだ。
南軍負けてもうすぐに黒人の判事が来てたのか。
裁判の過程で愛の物語が明らかになってくる。
それまでのローレルの結婚生活の惨めさ、ジャックの改心、などなど。粋な判決を下すのかと思ってたら、愛の伝説になりました、って終わらせ方だった。あれなら裁判の後、あまりじらさないですぐ墓場にしたほうがサッパリしたのに。消化不良です。