6月18日のバックナー戦死は、眺望の良い山稜から視察していたところを砲弾の破片で負傷したことが原因です。 この時期は、あちこちに日本兵の残余が潜んでいたこと、戦線が入り組んでいたため日本軍の側射攻撃が頻発している状況でしたから、部下から危険である旨の忠告を受けていました。 しかし、ニミッツ（沖縄戦の総指揮官）から「陸軍の進捗が遅く、海軍（海兵隊）ばかり死傷する」として陸戦の総指揮官として督戦するよう指示されていました。 バックナーは陸軍の将官であったことから、最前線の視察をおこなっていたのです。 砲弾はアメリカ軍の発表では小口径（47ミリ）砲弾の複数攻撃得佐れていますが、戦後日本の証言では15センチ榴弾とされています。 状況から見晴らしの良い場所に複数が立っていたのを目視されて、狙われたようですね。 日本軍はこの頃連絡網が途絶しており自陣地で個別戦闘の試合状況でしたから、そこに将軍が来るという情報が 届いていたとは考えられません。 またアメリカ軍内にスパイがいる可能性もありません。（民間人はこの時期北部ヤンバル地域を中心に収容所に収監されており、軍兵站部で働く沖縄人は常時監視されていました） ですから、見えるところに何やら無防備に集まっている米兵が何か盛んに指示している様子を目視して砲撃した。ということでしょうね。