使用済みの特急券は、駅員に引き渡すという契約になっています。
特急券は、下車する際に、乗車券と重ねて、又は特急券を先に自動改札機の投入口に投入します。
旅客と鉄道事業者は、旅客運送契約を締結しています。
その都度、駅で一々契約書を作成できませんので、契約の内容を記した標準約款を作成して公示し、旅客には契約締結の証となる切符を交付する方法を採っていますが、その標準約款の一つに旅客営業規則があります。
民鉄もJR各社のものとほぼ同様の内容になっています。
そこに使用済みの特急券は、駅員に引き渡すと記載されています。
締結した契約を誠実に実行するのが、契約者の義務です。
【参照条文】
東日本(北海道、東海、西日本、四国、九州)旅客鉄道株式会社旅客営業規則
第234条(急行券の改札及び引渡し)
急行券を使用する旅客は、急行列車に乗車する際に、その使用する急行券を係員に呈示して入鋏又は改札を受け、また、下車した際に、使用ずみの急行券を係員に引き渡すものとする。