画質は、レンズ、撮像素子、画像処理の総合成績です。
レンズは、必要に応じて交換出来る一眼カメラが圧倒的に勝ります。撮像素子も、プレミアムモデルで1型センサークラスですから、一眼カメラの方が高性能のものを搭載しています。負けるとしたら、画像処理の段階です。
画像処理は、レンズ、撮像素子で得られた電気信号を、画像化する工程です。小さなコンピューターみたいなスマホは、ここがものすごい訳ですね。明暗差が激しければ、自動的にHDR合成したり、暗ければ高速シャッターでブレの無い写真を多数撮って加算合成したり、撮影者が意図しなくても高度な処理を行ってくれます。手間いらずですね。
スマホは、綺麗な絵を「作ってくれます」。一眼カメラは、撮影条件を撮影者が比較的自由に設定できるので、綺麗な絵を自ら「作ることが出来ます」。このような、設定を色々工夫して「絵を作る」という作業に魅力を感じる人は、一眼カメラが向いていますね。
難しい設定は面倒とか、シャッターボタンを押すだけで済ませたいと思うなら、頭脳が賢いスマホの方が良いと思います。スマホがいろいろ設定してくれることを、ある程度の知識を持って自分でコントロールすることが楽しいと思えるなら、一眼カメラは良い相棒になってくれます。
一つのポイントは、レンズの焦点距離が、iPhone13で十分なのかどうかですね。レンズ交換出来ませんから、まずここをしっかり見極めて下さい。一眼カメラは、望遠が足りないとなれば、買い足せば良いのです(高いけどね)。
一眼レフとミラーレスは、構図確認段階の差だけですね。レフレックスミラー(反射鏡)で、光を光学式ファインダーに導く一眼レフ、そのまま撮像素子で画像を取得し、これを液晶表示で見るミラーレスという違いです。
どちらが初心者向きかと言えば、ミラーレスと回答しています。露出シミュレーションと言って、今の設定でどのような明るさで写るか、液晶画面上で確認できるからです。逆光で顔が暗くなっているとか分かると、じゃあ露出補正で明るくしようって、撮る前から対処できます。一眼レフはレンズからの光を直接見るだけなので、このような事は勘に頼るケースもあるのです。