戦後のエアレースでは速度を追求するアンリミテッド部門でも大量生産された大戦中の戦闘機を改造して使うことでコストを抑えてます。戦前のシュナイダートロフィーも当初は民間の有志が改造機などで参加するものだったんですが、第一次大戦後に各国が国威発揚の場として利用し始めたことで変質してしまいます。レース用に開発された専用機がしのぎを削るようになったため機体の開発費用が高騰し、政府のバックアップが無いと参加が難しくなってしまったんです。それで各国政府がもうレースに予算は出せないからと撤退を決めると続けられなくなりました。特に最後の大会は世界恐慌の後だったため優勝したイギリスは費用を集めるのにかなり苦労してます。
戦後に復活したシュナイダートロフィーは戦前と違ってハンデ付きで費用を抑えた別物となってます。