とても面白いのですが、設定が「あと少し足りない!!」感が強くて正直めちゃくちゃもやっとしています。
・平和的に解決したら地味な展開で終わってしまうので仕方ないですが地鳴らし実行の理由も「なんでかわからないけど」「どうしても」などとふわっとしていて全体的にもやもやします。
・エレンたちの時代でもパラディ島が世界から敵対視されるための設定がもう少しほしかったです。
・タイバー家の世界に対する発言力は強いうえに人格もまともなので、普通に話が通じるじゃんと違和感を抱きました。凄惨な争いは避けられない感がないので何か設定を足して調整してほしいと本当にもやもやしました。
・子供時代のライナーが偏向教育を真に受けてパラディ島住人を悪魔扱いするのは自然に感じますが、壁外の成人たちがパラディ島憎悪の価値観を現在進行形で持っていることは世代的に無理があるなと感じました。進撃の巨人は色々な価値観を持つ人物たちの描写がリアルだからこそ余計にです。
・巨人の力を消滅させる方法を探す様子はないし、そこの設定が不在のまま雰囲気で達成したことに消滅できるなら今までの犠牲はなんだったんだろう感があります。
・理由付けが甘いので、作者が神話にある人類滅亡展開が好きだから描きたいという舞台裏が頭をよぎってしまいました。