夫を平然と見下しているあたり、あなたと夫の関係性はかなり歪です。
子供はその歪さの影響を良くも悪くも受け取りますので、今起こっていることはあなたのやってきたことに対する相応の報い、なんじゃないかなという気がします。
また、あなたの娘さんに対する書きっぷりを見るに、あなたは娘さんに依存、もしくは執着しているように見えます。
束縛をプラス、無関心をマイナスとして、健全な親子関係をそのどちらでもない0付近とすると、あなたはプラス側に歪んでいるわけです。
とまあ、無責任な外野から見ても、あなたがた家族はいくつかの歪さが目立つので、かなりマズいんじゃないかと思うのですが、信じたくないならこれ以降は読む必要もないと思います。
まず、年ごろの娘さんは親からの独立心を養っている時期なので、親への反抗を通じて独り立ちの準備をしているわけですが、その時期に距離を詰めようとする試みは、むしろ娘さんの反抗を助長する効果しかないでしょう。
あなたが引き留めようとすればするほど、娘さんはあなたから独立するのに大きなエネルギーを作らなければならないので、反抗も強くなるわけです。
あなたが正しく娘さんを愛していた場合は、娘さんはそれを感じて、口うるさいと思っていてもあなたの意見をおろそかにはしませんが、あなたが娘を一人の人間としてではなく、自分の所有物として自分の思い通りにしようとしていたのだとすると、娘さんは『歪なあなたの意見の反対を選択すれば、正しくなるに違いない』という、至極シンプルな方法で『正しく』あろうとします。
残念ながら、私にはあなたの娘さんがあなたの意見に過剰に反発しているように見えるので、前者ではなく後者になりつつあるんじゃないかと疑っています。
また、『家』の概念が弱くなった現代で、あなたが娘の彼を嫌っているかどうかは娘と彼にはあまり関係がありません。
あなたの娘は一個の人間であり、あなたの持ち物でもなければお人形でもありませんので、娘さんが本当に貫き通したい意志があるなら、あなたの意見なんか聞かずに出ていくだけです。
それでも何とかしたいという事であれば、娘さんが耳を傾ける第三者を通じて、何がリスクか説得してもらうしかないでしょう。
ただ、あなたから見た彼の評価は外見に関する事ばかりですので、あなたの言葉は娘のみならず、第三者から見てもあまり信用に値しません。
もちろん、外見は内面の一部とも言いますので、簡単に整えられる外見を整えようとしない人間が整えるのに苦労する内面まで整えられるとも思いませんが、にしたって外見しか見ずに『最低』と評するあなたを信用できると思う人は少ないです。
信頼を得たいなら、相手を歪んだものさしで測らないように注意を払っている事が伝わるように、相手を評価する必要があります。
しかし、困った事に、先にも述べた通り、あなたの家族は既にいくつかの歪みを抱えていて、それを異常と感じて修正しようとする感性が無い以上、歪んだものさしを直すよすががありません。
まっすぐな物差しを持っていないと、歪んだものさしを直す基準がない、と言う事です。
まず、あなたが抱えている歪みをなんとかしない事には、それを反面教師にしようとしている娘さんに何かを伝えられるとは思えません。
今回のケースでは、相手を変えたいと思うなら、まずあなたから変わる必要がありそうです。
確か、ガンジーが似たようなことを言っていたような気がします。
健闘を祈ります。